俺には最後の日本語が異国語のように感じた。
汝?眷属?
俺はそこそこ頭がいい方だ。だから、言葉の意味がわからない訳ではない。ただ、そんな言葉を使う女子高校生がいるとは思わなかった。
この時の俺はまだ、ドーリナがサキュバスだとは思いもしなかった。当たり前だが。
そのとき。
バチッ‼️と前に出していた手に電撃が走った。
「うっ!」
俺は呻き声を漏らす。
「さすがね。」
心配の欠片も入っていない、ただ好奇心があるだけの声。
「その電撃に当たって叫声をあげなかったのはあなただけよ。」
ドーリナは俺を、実験が成功したラットのような喜びと好奇心がない混ぜになった目で見据える。
しかしすぐに元の無表情に戻り、
「これで終わりよ。」
と重ねていた手を離した。
ら「おい。さっきの電撃はなんだ?」
「私の力を送ったのよ。」
即答だ。
「お前の力?」
「そう。わたしを守る力。」
「どういう力だ?」
「そうね。簡潔に言うと人外の存在を消滅させることのできる力。とでも言おうかしら。」
「人外?」