CT画像で癌と診断するあほな医師がまだいるようです。
CT検査で肺がんの疑いが認められた場合は、体から取った細胞を顕微鏡で確認し、癌細胞が認められた場合に初めて肺がんという診断になります。
肺がんの確定診断には、体から採取した細胞を顕微鏡で確認する病理検査が必要になります。痰の細胞診検査や気管支内視鏡検査、CTガイド下生検などにより病理学的な確定診断を試みます。これらの検査で確定診断が得られる確率は約40%程度しかありません。
肺癌スクリーニング検査における偽陽性の累積陽性率:無作為化試験
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/0003-4819-152-8-201004200-00007
Jennifer M. Croswell, Stuart G. Baker, Pamela M. Marcus, Jonathan D. Clapp, and Barnett S. Kramer. Cumulative Incidence of False-Positive Test Results in Lung Cancer Screening: A Randomized Trial
進行中の米国肺スクリーニング試験は肺癌スクリーニング検査の有効性を明らかにすることを目的としている.この試験における予備研究から,2回のCT検査後,偽陽性となる累積陽性率が33%であり,2回の胸部エックス線写真後では15%であることが判明した.偽陽性の結果が出た患者の多くは,スクリーニング検査で指摘された病変が癌ではないことを確認するために侵襲的な検査が必要とされる.医師と患者は肺癌スクリーニング検査としてCTまたは胸部エックス線写真を行う場合には偽陽性の確率が高いことを心に留めておかなければならない.