コロナワクチンのことを勉強されている方は「抗原原罪」という言葉に馴染みを持っておられますが、一般の方は意味不明だと思います。
original antigenic sin は、DeepLでは「原抗原性罪」と訳されています。
「原罪」とは、「神に背いた罪」という意味のキリスト教の言葉です。
「抗原インプリンティング」という言葉も使われますが、
日本語では「抗原刷り込み」という方が理解しやすいかもしれません。
おでっせいさんのXポストでは、
Q:なぜ、XBB株のワクチンを接種したのに武漢株に対する抗体ばかりが大量に出来てしまうの?
— おでっせい (@odyssey3543) September 18, 2023
A:【抗原原罪】
従来株のウイルスに対して免疫が獲得された後に変異株のウイルスに感染した場合、
従来株に対する免疫が変異株に対する新たな免疫の誘導を邪魔する現象のことhttps://t.co/PYSAP3VzGd pic.twitter.com/MCdwHTeTe5
A:【抗原原罪】
従来株のウイルスに対して免疫が獲得された後に変異株のウイルスに感染した場合、
従来株に対する免疫が変異株に対する新たな免疫の誘導を邪魔する現象のこと
と分かりやすい説明になっています。
ワクチン接種により武漢株に対する免疫を有する群では、オミクロン感染後にオミクロン
特異的な抗体が誘導されづらいことを支持する結果が確認された。
Park et al., Science, 378, 619-627, 2022