アルチンボルト展@国立西洋美術館 | ☆♪ブラックジャックの気ままな日記♪☆

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(1ブログにいいね!は1回/日だけ) ブラックジャックの想うがままの徒然な日記

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本展示会は既に終了しています。


ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)は、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家です。自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世、稀代の芸術愛好家として知られるルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちに寵愛されたアルチンボルドは、歴史上でもひときわ異彩を放つ、宮廷の演出家でした。そんな「アルチンボルド」の名は何よりも、果物や野菜、魚や書物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、寓意的な肖像画の数々によって広く記憶されています。奇想と知、驚異と論理とが分かちがたく交錯するそれらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも、大きな刺激を与えました。


本展は、世界各地の主要美術館が所蔵するアルチンボルドの油彩約10点や素描を中心に、およそ100点の出品作品により、この画家のイメージ世界の生成の秘密に迫り、同時代の文脈の中に彼の芸術を位置づけ直す試みです。日本で初めて、アルチンボルドのユーモアある知略の芸術を本格的にご紹介するこの機会を、どうかご期待ください。


日テレの「ぶらぶら美術・博物館」の番組内容には、マンガチックに説明されていて、非常に分かりやすいです。

以下はURL

http://www.bs4.jp/burabi/onair/245/index.html

 


以下はJR上野駅構内で、CM感覚で流れていたもの。

 

 

 

 

 

 

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見た目は、器に山盛りの野菜なのですが、180度回転すると、庭師に変わります。

 

 

 

 

 

 

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この作品は「庭師/野菜」。

庭師のほっぺたに、通常だったら玉ねぎの表側を使うのかな?と思いきや、裏側を使うセンス。当時は、ユーモアや笑いについて、真面目に議論されていたので、そういったリクエストもあって作製されたとも言われています。


以下は「春」という作品。

 

 

 

 

 

 

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純白の花々に飾られた襟、眼はパンジー、耳はボタン、唇から見える歯は小さなスズランのお花、バラで頬を染めて、肩は白菜の様に見えるけどレタスなど、80種類のお花や草木が生き生きと表現されています。

頭(右側上)にユリがあり、かなり斬新で楽し気な絵です。このユリが無かった場合は斬新さが失われて、興味も半減してします。


でも、何故、このような絵を描いたのか?

誰かを肖像化したものではなくて、春を擬人化したもので、この世の中に存在しないもの。

春をイメージするにあたって、まずは花だろうと。

作成していた、アルチンボルドが活躍した16世紀にルネサンスは終焉を迎えた頃。

従って、ミケランジェロやダヴィンチと同じことをやっていても誰も褒めてくれない。となれば、過去の巨匠が未だやっていなことをやる、ただの肖像画を描いたのであれば人を驚かせることは出来ない、花を使って肖像画を創れば驚かせる事が出来る。

1つ間違えるとグロテスク、悪趣味になるギリギリな部分を攻めていて、結果、美として昇華させています。

花絵師である藤川靖彦さんがこの「春」を再現させて貰うと、花びらが重なりあって、生花を実際に置いて作っていたようなイメージ。『因みに近年の研究では80種類のお花、草木は識別可能である(名前として)と言われています。』


実際に生花を置いてみると、曲がっていたり、お花を置くと立てるか・寝るか、とすると不自然な部分が発見出来ます。口元のつぼみや顎のバラで、平面で置くことが不可能な角度で存在していること。

実際の生花を並べていくと、アルチンボルドのイメージの中で、花を自由に縮尺しながら置いていった感覚。

今で言うところのコンピューターグラフィックソフトを16世紀に持っていた。そして、人物の頬に描かれたバラ。ほっぺたにはコブがあるわけでもなく、一方で置いた事によって、笑ったときの膨らみをも演出している。

今は画像処理をしてバラを取り除くことが出来ますが、あきらかに微笑みの表情が無くなってしまう。

絵に近づいて見ると、何故この花を、この場所に配置したのか?不可思議さを感じるものの、離れてみると絶妙なバランス・効果を演出している。

当時の画家は、花を描く事がうまい人は沢山いた。但し、80種類の花・草木、更には発想力を使って纏め上げて人の顔に見える様に配置するのはうまいだけではなくて、相応の能力が無ければ出来ない。

尚、春・夏という言葉はラテン語やイタリア語では女性名詞と言われており、女性を想定した作品であるとも言われています(秋・冬は男性名詞)。

まるで植物図鑑を見ている様に感じるのは、当時は大航海時代であり、皇帝たちの間で全部集めてみたいという欲望があり、マクシミリアン2世、ルドルフ2世という皇帝があらゆるものを収集していた事もあり、それを描く役割も担当していた。

美術館入口にある大きな作品は「冬」。

 

 

 

 

 

 

 

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首から出ているのはレモンで、冬の果物と言われており、冬は枯れて終わってしまうイメージはあるけれど次の春に向けての循環をイメージ。ゴザみたいなものを被っていますが、小さくMというイニシャルがあり、マクシミリアン2世のイニシャルであり、肖像画ではないか?と言われています。古代ローマでは冬は始まりの季節であり、皇帝を表す季節と言われてきた。頭部を見直すと月桂樹の様な冠のようにも見える。


美術館を入り、地下に行くと音声ガイドがあり、続いて行列になっている人たちが・・・

学芸員さんに伺うと、あるフォーカスを見つめて、数秒待っているとアルチンボルドタッチの似顔絵が出てきて、正面・横画が表示されます。そして撮影ポイント(時間)が分かるように表示されるので、そのタイミングに合わせて写真を撮ることが出来ます(人によっては、似顔絵の隣に立って2ショットを学芸員さんに撮影をお願いしている人もいました)。人間の顔を「髪型」「目」「鼻」「口」「顔の形状」などに分類。プログラムが認識した顔の各部位の特徴に、200種類の野菜や果物のCGモデルを組み合わせて、体験者の顔に似た絵をリアルタイムで作成する。開発したのは、dot by dot inc.。確かサングラスで一部反応が無かったと聞きました。眼鏡、マスク、帽子を被っていてもきちんと描写されるみたいです。という事で写真を撮りました。

 

 

 

 

 

 

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●グッズコーナー

 

 

 

 

 

 

 

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グッズも色々な種類がありました。

A4ファイル「春」は売り切れだったので、「冬」を購入しました♪

悩んだのがTシャツで、紫外線にあてると無地の色合いから、鮮やかな色合いに変わるもの。でも値段が・・・(^^;