雨旅ーあまたびー④
伽藍堂
雛
村人A
伽藍堂【俺が俺であるあの時から憎いという感情だけが俺を支配していた。それだけは覚えている。】
村人A「そうかい。その子もそうなのかい?」
伽藍堂「こいつは違う。俺が旅の途中で立ち寄った村の子だ。こいつは村八分にあっていたんだ。だから引き取った。」
村人A「そう。あんた、呪う事以外も出来るじゃないか。」
伽藍堂「……!!!」
雛「あのね!伽藍堂さんはいい人だよ!一緒居ると暖かいの!」
村人A「そうかそうか。伽藍堂…ね。あんたは伽藍堂なんかじゃぁないよ。誰かを思いやる事が出来る。そうだろう?」
伽藍堂「……ありがとう。さぁて、次の村を目指そう、雛。」
雛「はい!」
伽藍堂「また、ここに立ち寄らせてもらうよ。ありがとう。」
伽藍堂【俺達は村の門を抜けた。雨はすっかり止んで光がさしている。ぬかるんだ土に足を取られながら次の村を目指す。】
(空白)
伽藍堂【あれから川沿いを2人は歩いた。魚の鱗がキラキラと光に反射している。雛は楽しそうにそれを眺めている。】
伽藍堂「そろそろ休憩しようか。」
雛「はい!」
伽藍堂【俺は寝転がって空を見上げた。そして目を閉じて、今までの事を思い出していた。いつの間にか俺は寝ていたようでその間に事は起こった。】