行こう、行こうと言いつつ、天気が悪かったりして行きそびれていたイチゴ狩り。この日曜日にお母さんと3人でやっと行って来ました!
→イチゴ狩りに行く先は、うちから車で真南に30分ぐらいのケント州です。道中はこんな感じ。
英国の中でも「ケントのイチゴ」はとてもおいしいので有名です。彼はよく「英国にはいろんな国からのイチゴが入ってくるけど、ケントのイチゴが世界で一番おいしいと思う」と言ってます。でも結構、この発言は納得かもっていうあまーいイチゴです。
→行ったのは昨年と同じくStonepitts Farm
。昨年行った際に、メールアドレスを登録して以来、ちゃんと時期が来ると、「クリスマスツリーの販売始めました」、「イチゴ狩りの季節がそろそろやってきます」などとメルマガが来るの!だからイチゴ狩りのシーズンがここでちょっと前から始まっていたのも、メルマガを読んで知っていたんだよね。
「メルマガを流す農家」というのにはじめ驚いたけれども、元々だって、彼がここのホームページを見つけて行ったんだもんね。やはりこのネット時代には、農家といえども、ネットでも営業活動を頑張らないといけないのね。
昨年は、お母さんの親友のジルと4人でここにイチゴ狩りに来たんだけれども 、ジルは4月末にガンで亡くなったため、今年は3人で。
ジルは、近所に住むお母さんとひとつしか歳も変わらない親友で、お母さんとふたり、本当にあちこちよく出かけていました。また、普段から彼がお母さんと一緒にいつも土曜の礼拝に行くのに車に乗せていたり、よく私たちと一緒に週末の買い出しにも行っていたので、本当に私も仲良くしてもらっていて。
昨夏はシシングハーストキャッスルガーデンにも4人で一緒に行ったし 。あの日は、「これ、街で見つけたから、blackheathにと思って」といって、小さなリフレクソロジーの本をくれたよなあ。
でもあの優しい笑顔のジルも、ホスピスなどでの半年ほどに渡る闘病生活を終え、天に召されていきました。よく彼が「ジルのことを考えると、本当に明日は何が起こるかわからないから、やれることを何でもやっておかないとって思うね。」と言っています。
昨年からジルとお母さんのふたりをコッツウォルズに連れて行ってあげたいね、と言っていたのに、それは実現されぬまま、終わってしまいました。
多分、3人ともジルとの思い出をあれこれ心に思い浮かべつつのイチゴ狩り。とはいえ、哀しみに浸っていても仕方ないし、前を向いてゴーじゃ!頑張ってイチゴ摘むぞー。
→Stonepitts Farm
に着いたのは、14:15ぐらいだったので、すでにイチゴ畑はたくさんの家族連れでかなりの賑わい。しかも自分たちの後ろからもどんどん細い道を車がやってきます。
→たくさん人がいるということは、熟れているちょうど良いイチゴを見つけるのがちょっと大変ということ。イチゴは葉の奥の奥に隠れています。
イチゴ畑に入って、少し経つと、目が「イチゴハンターの目」になってくるから不思議だねえ。目が自動的にイチゴセンサーみたいになってきて、どの辺の葉っぱをかき分けると、イチゴが出てきそうか分かってくるのです。中腰で足が微妙に痛いのも忘れて、一心不乱にイチゴを探します。
→いかにも英国の田舎風景の中にあるStonepitts Farm
。イチゴを摘みながら、みんなちょっと痛んだのとかはどんどんつまみ食いをしていきます。つまみ食い代は、まあ、お代に込みって感じかな?
→これが私たちの今日のイチゴゲット品。今年は昨年より来た時期が遅いからか、イチゴが小ぶり、かつやはりすでに量は減っていました。
→昨年はまだ時期が早すぎたんだけれども、今年はラズベリーの時期も始まっていました。もちろんラズベリー摘みも、イチゴの後にやったよー。私は初めての体験でした。
→ラズベリーも種類によって甘さや味がかなり違うので、つまみ食いをしつつ、どこのを摘むかチェック。
一番糖度の高いというラズベリーなんか、口に放り込んだ途端、まるで芳醇なワインのような味がして、うっとり。「ラズベリーがこんなおいしいものとは知らなかった!」と彼とふたりで興奮して、その種類ばかり摘んじゃったよ。
3人でイチゴをたっぷり3パック、ラズベリーを2パック摘んで、お代はちょっとまけてもらって20ポンド(5000円弱)なり。ん、高いかとも一瞬思ったけれども、よく考えたらこの量、この味と新鮮さ。そして「イチゴ狩り」という体験料。そんなもんか。
摘んだイチゴとラズベリーは、うち、お母さんち、妹のうちと3家族で分けて、各家族、かなりたっぷりあったんだから、妥当なラインかな?
とはいえ、アメリカのクリーブランドに住む親友のlavieenrosedaisyや、バークレーに住む佳代が一ヶ月ぐらい前に、イチゴ狩りや桃狩りのことをブログやmixiに書いていたけれども、それで見たお値段とは天と地の開きがあるような……。やはりアメリカと英国の物価の差やね。比べたら生活していけません。
私たちはどこかにふたりで行く度、「あー、ここ、お母さんも連れてきてあげたかったねえ」というんだけれども、そんな感じで、「あー、blackheathのお父さんとお母さんもここに連れてきてあげたいねえ。是非一度、このシーズンに英国に来てもらわないとね。」と彼がラズベリー畑で言ってくれたのがとても嬉しかったよ。
*lavieenrosedaisyがだんなさんと行ったイチゴ狩りの話はこちら→http://ameblo.jp/lavieenrosedaisy/entry-10109714830.html
(今回の写真はすべて7月13日Stonepitts Farm にて撮影)