ただ今年は、格別ですね。
昨年から北広島市でコミュニティFM放送の制作会社「きたひろボールパークラジオ」を立ち上げたのですが、金曜日の1500から1655までぼくの番組の中で山梨学院大の駅伝優勝メンバーで、沖縄宜野湾市の不動産会社代表の比嘉正樹さんと毎週、電話で話しているからです。
比嘉さんのことを、北方ジャーナルの「筆刀両断」というコーナーに書きました。
内容は次ようなものです。
よかったら、読んでみてくださいね。
■北方ジャーナル 2021年1月号
スポーツ筆刀両断 五輪マラソン 観客抑制、有料化に物申す!
コロナ禍の中で来年夏の開催を目指す東京オリンピック。暑さ対策から札幌で開催されることになったマラソン・競歩競技の沿道や発着地点の観客数を抑制しよとする動きが出ている。屋外競技を見る観客に、感染リスクはどれほどあるのだろうか。北海道マラソンで好成績を収めた沖縄出身の元選手とともに考えた。
政府と東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、札幌でのマラソン・競歩競技について、沿道や発着地点の観客数を抑制する方針だという。11月に入って感染者数が急増している新型コロナウイルスの感染収束が見通せず、密集を避ける対策が必要と判断した。
組織委の森喜朗会長は11月18日の記者会見で「参加者の安心のため、集まる場所は何らかの制限をしなければいけない」と述べ、「札幌、北海道のみなさんにまず自主的に考えていただくことが大事だ」として、実務者会議などで協議するよう促した。
では実際にどんな方法で制限しようとしているのか。関係者によると、一定の間隔を開けて見てもらうだけでなく、発着地点や周回コースのいくつかの地点に十分な間隔を持った有料席を設けるなどの案が浮上しているという。
マラソン・競歩競技は沿道でだれでも観戦することができ、道民がオリンピックの白熱したレースを目の前で見ることができる数少ないチャンスとなるはずだった。
だが、コロナ禍は各地の大会開催に影響を及ぼした。2021年1月の大阪国際女子マラソンや東京箱根間往復大学駅伝は、沿道での応援自粛を呼び掛けている。応援自粛を要請した今年3月の東京マラソンでは観客が約7万2千人に上り、感染を心配する声もあったが、実際に感染が拡大したという話は出なかった。
感染を心配するあまり、過剰すぎる制限が続いているのではないか。かねがねそんな疑問を持っていた筆者と同じ意見を持つ元トップ・ランナーがいる。
資生堂所属のランナーとして1995年に3位、1998年に2位といずれも北海道マラソンで日本人として最高の成績を収めた比嘉正樹さん(51)だ。
出身地の沖縄県宜野湾市で不動産会社を経営しながら、江別市のマラソン大会の運営を手伝ったり、北広島市の地域FMで毎週「沖縄の風」というコーナーを担当するなど、思い出ある北海道との縁が深く、11月下旬に来札し、筆者と2人でオリンピックコースを視察した。
コースは大通公園をスタートし、中島公園前を左折、幌平橋で豊平川を渡ったあとに、平岸街道から再び豊平川を渡り、創成川沿いを北上して北24条通を左折。新川通に出て北大に向かい、北大構内を通って大通公園に戻る。
前半の約20キロに続いて、創成川から北24条、新川通、北大構内という北側約10キロだけをさらに2周してゴールするという変則の3周回コースだ。
さっぽろテレビ塔は、通常は時刻を表示しているが、北海道マラソンの時にはスタートと同時にタイム表示に替わる。オリンピックでも全員がゴールするまで刻々と電光掲示板の数字が変わるはずだ。
正式にコースの公認を得るために組織委は11月10日未明に計測。世界陸連の計測責任者デビッド・カッツ氏と日本陸連の計測員3人ら関係者と警備員合わせて約100人で行なった。
交通量が減る午前1時ごろから4時半ごろにかけて実施。カッツ氏をはじめとした計測員4人が専用の計測器を取り付けた自転車で、テレビ塔前を出発し、コースを4区間に分けて精密に計測した。
このコースを比嘉正樹さんと車で走ると、「よく考えられたコースですね」という言葉が返ってきた。
前半の豊平川を渡って平岸通を走ると両側にある商店街やマンションの窓からの観客の応援が目に浮かんだ。南7条大橋を渡るときには、豊平川上流とその向こうに連なる恵庭岳などの山々が選手の心を癒すだろう。
さらに比嘉さんが指摘したのは周回コースに入ってからの15、25、35キロの3地点がほぼ同じ場所だということだ。19、29、39キロの3地点もほぼ同じで、そのため計測や給水などの作業が効率的に行なえる。
札幌のオリンピックコースは選手にとっても、観客にとっても、大会運営者にとっても、負担が少なく、楽しめるコースになっている。
工夫がされた苦心のコースを走る選手たちを、間近で見ることはできないのだろうか。比嘉さんは、コロナ禍で自らが関わっているいくつかのマラソン大会が延期や中止になったことを受けて、各地のマラソン大会の実施状況や予定などを調査。すると、2021年冬から春のシーズンに感染予防対策を取りながら、全国で大会を開催する方向で調整が続いることがわかった。
「これまでランニング大会で感染が広がったという事案は出ていませんでした。観客もマスクをしているのなら、屋外の競技なので感染が広がる可能性は少ないはず。札幌のオリンピックコースは自然豊かだし、東京に比べれば密集になることもないでしょう」と比嘉さんは指摘する。
札幌での本番の際には、有料の座席も検討されていると聞く。YOSAKOIソーラン祭りの際に、大通公園の南北の通りに、鉄パイプで組み上げた観覧席が設けられるが、あのイメージで有料席が造られそうだ。
お年寄りや体の不自由な人が安心して観戦できる有料席設置を全面的に否定するつもりはないが、多くの道民や子どもたちにオリンピックとマラソン・競歩競技の楽しさを伝えていくためには、なるべく有料席は少なくし、無料で白熱したレースを目の前で見られるようにしてほしい。












