阪急電車 京トレイン第二弾 雅洛に乗車してみて | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

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福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

3月に運転を開始した、京トレイン雅洛ですが、ロングシートの一般車を改造した車両とは思わせないクオリティであり、流石阪急と思わせてくれます。
特に、二号車と五号車に枯山水をさり気なく作るのは中々だと思わせてくれます。
枯山水を車内に作った例としては、旧国鉄時代の大鉄局に配置された和風客車「みやび」を思い出してしまいます。
聞けば高砂の全力を投入して作った最高傑作だったとか・・・。
歴史にIFはないですが、あの不幸な事故がなければ、案外サロンカーなにわとの二枚看板になっていたかもしれないし、案外「なにわ」よりも長らえていたかもしれないですね。

お座敷客車ではなく、和風客車という言い方をしていたのも新しかったです。
さて、話題を雅洛に戻しますと、車内設備的に見ると、三両が一ユニットと言うイメージで、向かい合わせのクロスシート2+1とした座席、さらには、ロングシートを窓側に向けたリゾート21風の座席を設置したタイプなど、パターンを幾つか持たせた車内は飽きさせると言うことがありませんし、天井なども格子を再現するなど色々と工夫しているのが判ります。
あと、ちょっとした小物ですが、ドアと座席部分をパーティションで仕切ってあるのですが、小さな暖簾を付けることでぐっと和風の雰囲気を上げていますし、座席も畳の上にクッションを配置する方式を採用しており、クロスシートに関しては高い背ずりと相まって非常に座り心地の良い車両となっています。
さらに、3ドア車を2ドアに改造してあるのですが、車内側から見ると、二号車、五号車は枯山水を配置し、通路を挟んだ反対側は、畳のロングシートとなっていました。
元々はドアがあったところですが、窓にも一工夫されており、丸窓が採用されており、丁度和室から丸窓を通して外の景色が見える、そんなイメージで仕上げており、センスの良さが伺えます。
向かい合わせのクロスシートですが、シートピッチは目測で1,600mm程度は有りそうでした。
時間が有ればじっくりと写真なども撮りたいところではありますが、わざわざこの列車に乗るために梅田駅で待っている人も多く、あまり車内をうろつくわけにも行きませんので、写真はアップできませんが、雅洛は少なくとも、京都観光の旅行者の心はがっちりと掴むことには成功しているでしょうね。
すでに、春には西宮北口からの臨時列車も走ったようですし、秋季のシーズンにも神戸線からの直通列車が走るのでしょうか?

その辺も興味を持って見ていきたいと思います。