吹田総合車両所 一般公開に行ってきました。第二話 | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

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blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

 吹田総合車両所一般公開 二話目になります。

さて、前回の、クモハ52001(以下はモハ52と省略)の補足ですが、鉄道ファン昭和56年9月号に記事が有りましたので、共有させていただきます。

実は、JR発足直後くらいにも吹田工場を見学しているようなのですが、工場の中をあまり見た記憶がありません。
さて、今回はモハ52を横目に見ながら隣の建物に人が流れていますので、私も後を付いて3階へ、2階は協力会社の詰め所などもあり、2階が関連会社を含む現業の詰め所、3階が大食堂になっていました。

さて、3階では一般向けに販売しています、後片付けを考えて使い捨ての皿での提供、他にも交通新聞社の出店もありましたが、興味をひいたのは、吹田総合車両所の改装工事の紹介でした。
写真は撮影していないのですが、新しい工場では編成を分割することなく、編成全体を持ち上げて台車などを抜き取れるようにするとのことで、その完成予想図なども公開されていました。

国鉄時代は、1両単位で検査することが一般的で有っただけに正直違和感ですね。
丁度私が訪問したときは、トラバーサーの実演を行っていたようですが、残念ながらそちらは間に合いませんでしたので、見ておりません。汗

国鉄末期の頃の公開と比べますと、洗練されたというか、一般向けするイベントという感じであり、線路なども通路とする部分は、カバーを掛けたり、レールのスキマが出来ないように上からカバーを掛けるなど、子供が足を挟まれたりしないように細かいところまで配慮されています。

最初に覗いたのが、ブルートレインのヘッドマークを並べて撮影できるというイベントのようで、こちらは子供向けというよりも鉄道ファン向けのようでした。
ただ、余りに多くの人が並んでいましたので、ちらと横から覗いて帰ってきました。

通称赤富士

日本海ファクトリーさんの画像をお借りしました。

さて、ヘッドーマークを展示してあるブースをでてすぐに目に入ってきたのが、非常に立派な線路、そして、令和と書かれたテールマークを掲げたライブスチームが目に入ってきました。

非常に立派な線路・・・

どう見ても24系25形か20系でしょうと言いたくなる車体


機番はD51211(鷹取工場で製造された1号機をモデルとしています)のライブスチーム

日の丸掲揚のD51211 煤煙で汚れてしまうのは仕方が無いこと


ここで思ったのは、客車の形式がオハ35となっているのですが、どう見てもオハネ25のような車体断面なのですが・・・・とセルフ突っ込みを入れていました。
しかし、小さなお子さんを連れた家族連れには好評のようで常に長い行列が出来ていましたので、これはこれで良いのでしょう。

それと、線路が異様に太い・・・ライブスチームの細い線路を見慣れているだけに、あの太い線路は反則でしょうというくらいに立派な線路です。
機関車も、ミニチュアとはいえ模型のライブスチームの比ではない大きさで圧巻です。
鷹取工場が本気出して作ったと聞きましたが、その迫力はぜひまじかで見てほしいものです。
網干の公開などでも運転されるのではないでしょうか。

再び、ライブスチームを横目に見ながら歩いていきますと、ところどころに予備品として保管されている部品が目に入ってきます。
緩衝装置がひとまとめに保管されているのが見えます。

よくよく見ますと、寝台車などで使用されていたRD011型緩衝器が置いてあり、現物を見てわくわくする変人がここにいます。

RD011型緩衝器

写真でしか見たことがなかっただけに、現物を見られるとわくわくするのは悲しい鉄ヲタの性でしょうか。
現在はこうした部品は新品ではないでしょうから、解体した車両からの予備品なのですが、こうしたものを見るとなんとなく得した気分になれました。

 

参考:緩衝器のお話 (寝台車の乗り心地のお話)

 

日ごろ現物を見ることはありませんので、ここぞとばかりにカメラを向けてしまいます。

この後、体験コーナーということで、小さなお子さんを対象とした打音検査、他に硬券に日付を印字させる体験とか行われていまして、いずれもこうしたアナログな経験は中々できるものではありませんので、面白いのではないかと思った次第。

さて、実はこのブースというか場所なのですが、実は鉄ヲタ向けにも納得できるような展示がなされていたのですが、それは次回といたしましょう

続く

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日本国有鉄道研究家・国鉄があった時代

 

 

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吹田総合車両所 一般公開 2019