三江線に関する期成同盟会の結成を行います (三江線をどのような形に持っていくのか? 6回目) | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

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福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

私の申し上げる発想は理想論だと笑われるかもしれません。

しかし、一番良いのは定住者を増やすための方策ですが、それと並行して、地域の売りとでもいうのでしょうか、マーケティングでよく言われるUSPUnique Selling Proposition)を考えるべきではないでしょうか。

 

明日以降と言いながら10日以上開けてしまいました。

何もしていなかったという訳ではなく、23日に向けての原稿などをしたためていました。

また、総論としては別途、過疎化と鉄道と 2回目(鉄道を残せる町と残せない町)

http://blackcat-kat.muragon.com/entry/44.htmlで書かせていただいたのですが、最終的には町が鉄道の存続を望む声が大きいことが大事になってきます。

少数意見を大事にしろという意見もありますが、少数意見を大事にして結果的にもっと大切なことを失うとなってはいけません。

実は、この失敗をする人が多くて全体を見ているつもりで実はということは多々あります。

 

私自身は、三江線を全線残すのは難しいと考えています。

簡単に観光と言いますが、まずそこに来たいと思わせるための魅力あるコンテンツをどこまで開拓できるのでしょうか。

箱モノを作ったから誰かが来てくれるとはならないでしょう。

仮に箱モノが出来たからそれで集客でいるというのであればそれはあまりにも意識が低いと言わざるを得ない。

さらに、三江線沿線を観光開発と言いながら、観光というのを宇都井駅の駅下をライティングして・・・申し訳ないですが。

駅舎全体が天空の駅として写真撮影の格好の被写体になるでしょうが、それを鉄道利用とどこまで繋げられますか?
駅の上から見てもそれほど、美しい景色に見えるとは思えないし、むしろ車で来て撮影するのには丁度よいですが、鉄道で来てそれを観光するといった性格のものではないですよね。

 

そうしたことを考えた時、広島県と島根県にわたって存在し、安芸高田市や邑南町では鉄道自体が市の外れを走っている鉄道に対して負担金を出すとは考えにくいのです。

安芸高田市の場合芸備線は市域の真ん中を通過しているが三江線は殆ど市域の外側をかすめるように通過しています。

同じく、邑南町も同様の理由で、町全体としては鉄道を残す意味が限りなく低いといえます。

 

むしろ、その区間の旅客流動はどれほどあるのか・・・、むしろ流動が無いのであれば、鉄道廃止に際して、より実態に合った流動に合わせたバス路線等を検討することが大事ではないでしょうか。

 

そう考えたときに、私の考え方としては、川本町・江津市の区間だけを何とかして残せないかということでした。

これは、島根中央高校が川本町にあり、川本町も「音楽の町」を宣言しているのであれば、それを活かして、

「アニメーションとのコラボレーション」等が出来ないかと提案してみたのです。

http://blackcat-kat.muragon.com/entry/44.html「アニメーションなどとのコラボレーションを考える。」で掲載した内容です。

単純に鉄道だけ残しても意味がないのであって、そこで鉄道に乗る理由が欲しいのです。

漫画の主人公が三江線に乗って学校に通う・・・、そうした追体験をしてもらう。(もちろん、アニメ制作や漫画でたちまちヒットするとは限りません、しかし、何もしないよりもこうした突飛な発想も時には大事なのではないでしょうか?


これは、、もしかしたら鉄道が無くても可能かもしれませんが、鉄道があればその風景を絡めることで、さらに全国にアピールしやすくなるのではないでしょうか。

あくまでも鉄道で残す場合の可能性としてのお話であり、実際に鉄道を残すとなると、保守要員を含めてどうするのかという問題がありますので、次回はその辺を書かせていただこうと思います。

 

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国鉄があった時代 JNR-era

 

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