ローカル線問題をSNSで語るときの問題点について考える。 | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

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福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

FBの、とあるグループに投降した内容ですが、投稿自体が承認制になっているので、内容が公開されない可能性がありますので敢えてここで公開して皆さんの意見をお聞きしようと思います。・・・先ほど見たらやはり無視されましたのでここで公開したいと思います。

三江線という路線は、島根県江津市の江津駅から広島県三次市の三次駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線で、全通は遅く昭和50年、それまでは北線と南線に分れており、昭和40年代はそれなりに本数もあったようですが現在では本数も激減し廃止の話が出ています。

そんな中、FBで、三江線を応援しているグループがあるのですが、三江線の列車の走る風景写真をお互いにアップしているだけ、それに対してどうしようということが見えてこない。
そこで、撮影されている方に、質問したのですが。
この写真は、どのようにして撮影されたのですか。
駅から歩いたのですか・・・と。

そうしたら、バイクで走りましたと返事が・・・。

それでは、JRには全く収入の足しにもならないわけですよね。
多分彼らの言い分とすれば、「こうして写真をアップすれば三江線に乗ってくれる人もいるから宣伝してやっているんだと・・・。」

まぁ、好意的に解釈すればそうかもしれませんがまず無理でしょう。
同じように車などで移動して終わりでしょう。

先ほど当該FBにアップした内容をここに再掲させていただきますので皆様の意見を頂ければ幸いです。

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島根)三江線存廃、協議入り 自治体とJR西日本
朝日新聞記事から引用

JR西日本が検討する三江線(島根県江津市広島県三次市、108・1キロ)の廃止をめぐり、沿線6市町でつくる三江線改良利用促進期成同盟会、島根、広島両県とJR西が14日から協議に入ることが、6日決まった。

 期成同盟会長の景山良材・島根県美郷町長らがこの日、鳥取県米子市のJR西の米子支社を訪ね、松岡俊宏支社長に「白紙の状態で協議を始めたい」と要望。松岡支社長も「異論はない」と応じ、新たに検討会議を設置することで合意した。

 検討会議は国土交通省中国運輸局がオブザーバーで参加。三江線の現状、鉄道として存続の可能性、沿線のニーズに合った持続可能な公共交通のあり方を検討する。会議の期限は設けないという。


画像 wikipedia


**************************以下FBに投稿した内容**********************************

三江線の撮影されている皆様に対する素朴な疑問ですが、三江線を残そうとするのであれば、多少なりとも三江線を利用することがJRに対してもものを言えるかと思うのですが、いかがでしょうか?

これは三江線に限らず、撮り鉄全体に言えることなのですが、目的の車両なりを撮影するために自動車で移動、結局JRにしてみればなにもメリットがない状態で列車を残せとか、線路を残せと言うのはどこまで説得力があるのでしょうか?

存続を本当に願うのであれば、そうした地道な活動をしつつアピールしていく必要があるのではないでしょうか。

正直このグループの皆様の投稿を見ていますと、存続運動は誰かが勝手にやってくれという感じがしてなりませんし。
そんなことでは、間違いなく三江線は残せません。

きつい物言いで書かせていただいていますが、どうもそうした視点での考え方が抜け落ちているように感じましたので敢えて苦言を呈させていただきました。

******************以上**************************************************

そこで考えてほしいのが、私自身の経験から述べさせていただければ本気で鉄道を残したければ耳の痛い話にこそ耳を傾けてもらえないとダメだということです。

残念ながらこのグループではそうした感覚はなさそうであり、ブロックされるのが先か私のほうからそっと閉じるのが先かというところです。

私個人の意見としては、地方の均衡ある発展を遂げるためにも鉄道の存在は不可欠と思います。しかし、三江線に関しては地元もそうですが全体に盛り上がりに欠けるような気がします。

元々、昭和50年の開通時点でも本数がかなり減っていること、また陰陽連絡と言った使命からも大きく外れており、通しで維持する必要が本当にあるのか・・・というのが県境というのは昔から交流が少ないため地方同士特に府県が異なる場合はその温度差がもろに出ることがあります。
どうも広島県は、さほど重要性を感じていない反面、島根県は過疎地域ということもありかなり危機感を持っているとも言われています。

正直、SNSの欠点が改めて露呈されたということでしょうか。