適度な距離感と人間関係

引き続き、社内ヘルプデスクとしてシステム更改をしていた頃の話です。

私自身は、Windows7の更改時期に至ったPCをwindows10に更改するための臨時要員であり、いわゆる助っ人ですので、いつまでもそこの会社に居ることが出来ません。

最初から数か月の契約と言うもとに契約しているわけですから、その結果が好ましいものでなかったとしても、良かったとしても終わりが来ることは承知の上なのですが、それは承知の上で契約の期間が終わるまでは、契約してよかったと思ってもらわないといけないわけですから、その辺の距離感をどの位置にすべきか悩んだものでした。

近づきすぎてなれ合いになってしまっては本末転倒ですし、逆にあまりにも距離を置きすぎると冷たい人と言う印象を持たれかねません。

それでも、助っ人として入った場合は、あまり本心を見せずに距離を置いて淡々と仕事をするのが自分流ですので、あまりなれ合いにならない程度に過ごしていたのですが、何度も何度も同じメンバーで地方の工場などに出張すればおのずと心理的距離は近くなりますから、そうなるとあまりにも他人行儀は、むしろ相手に失礼になりますので、仕事以外のお付き合いも多少なりとも行うこととなり、帰りがけにスーパー銭湯にみんなで行こうということになって帰りがけに寄ったりなんてこともありました。

食事程度であれば普通ですが、まさかの風呂まで一緒に…いわゆる裸の付き合いまですることになるとは夢にも思っていなかったのでした。

 

 仕事では、先を見て考動する

このように、社員さんともだんだんと親しくなったわけですが、そうなってくると仕事の上でも活発なコミュニケーションが行えるようになるので、仕事もスムーズに進むようになり、分業が進むこととなりました。

回収したPCのハードディスクの初期化等も並行して行うようにしたのです。

ハードディスクにランダムに乱数を書き込むことで、初期化だけでなく復元を難しくするための目的でランダムに数字を入力するわけですが、気が付けばどんどん増えてくる訳です。

そこで、コンセントの容量がゆする限りですが、タコ足配線に近い状態でにして、何台もの廃棄PCを並べて一気に初期化していくのでした。

この時も、1台ずつ初期化していれば膨大な時間がかかりますので、最初に10台ほどまとめて並べて置き、順番に初期化のソフトを起動させていくわけです。
メモリー上に展開すれば、USBのメモリーは外しても問題ないため、最初の1台を展開して起動させたら、USBを抜いて隣のPCへ…と言った具合で一人で1度に10台くらいを初期化するわけです。

多少の個体差はあるものの,概ね展開した作業順に終わっていくので、完全に終わったPCは再起動して、OSが立ち上がらないことを確認してから外して、新たなPCをセットして、USBから初期化するためのソフトを展開させる・・・そんな具合で北陸の工場に行ったときは、工場内に情シス担当が居ないということもあり、一人で全て初期化していったのですが。

このように、仕事をするときはどんなことでもそうですが筋道を立てていわゆる全体を俯瞰して、最も最短に終わらせられる経路を常に意識しながら仕事をすることがいかに重要かと何度も思い知らされたものでした。

幸いに、北陸の工場では数もさほど多くなかったこともあり比較的順調に作業は進めることが出来ました。

もし、受け身で仕事をしていたら・・・初期化などにももっと時間がかかっていたと思いますが、この時も分業体制でプロパーと先任のヘルプデスクの二人にメインを任せて自分は敢えて裏方に徹したのです。

派手さは無くても、裏方の仕事

ここでは、初期化して廃棄するまでの前段処理は重要な仕事でありながら正直、かなり地味な作業ですので軽く見られがちですが、地味な作業程きちんとする、これが大事だと思うわけです。

 ABC理論の実践

以前にも書きましたが、

  • A (Atarimae)あたりまえのことを
  • B(Bakamitaini)馬鹿みたいに
  • C(Chanto_suru)ちゃんとする
まぁ、馬鹿馬鹿しい話だと思われるかもしれませんが、この基本がすべてに通じると思うわけです。
皆さんはどう思われるでしょうか