正直、この事故の話は一番辛いので出来るだけ軽く流してみたいと思います。

又、多少脚色をしてある部分もありますのでどの辺は大人の事情としてご覧ください。

 

 起業しようという囁き

郵便局の集配課での仕事は自分にとっては、あまりにも単調でそれでいて、自分自身を生かせない訳で鬱々としていたものでした。

そんな折、ある会社の社長から一緒に仕事をしないかと誘われた訳です。

一緒に飲食店をしようと・・・300万もあれば開業できるから。・・・その囁きに乗ったのが全ての悪夢の始まりでした。

 

それとは別に、費用がいるからと言われ、銀行系カードでキャッシング、公務員という信用枠もあり300万円まではすぐに借ることが出来たわけで。それで、ラーメン屋を開くという話に

その後も、なんだかんだと言われて、用立てをする訳ですぐが・・・何か違う。

そこで気づけば良かったのですが、まさかそのときは私が被害者になるとは夢にも思わず。言われるままに、用立てをする。

そしてついには、郵政を退職することに。

 

少なくとも、この時点で疑えば良いのでしょうが、当時はそれ以前に騙されて多額の借金を背負っていたこともあり、何とかその苦境から抜け出したいという気持ちと、今から考えれば思慮も浅かった・・・と言うか、現役の会社の社長でベンツの最高級車(S600)を乗り回すような人であれば、まさか人を騙すことはないだろうと思っていたわけです。

直接会社に行ったこともなかったので、話を聞けば凄い大きな会社のような気がするわけです。

 

なんか、会社に前に機関車の前面がある・・・実は写真だけでした。

従業員が何人もいて、大きな商売をしているように聞こえる・・・・。

 

実際には中小企業であり、私にそんな話が来たときは、実は・・・会社が傾きかけているようだったのですが、そんなことを知らない私としては藁に縋るような思いで頼るわけでした。

 

ちなみに当時の私は、中古で買ったビストロという軽自動車ですので、そんなぼろ車に乗っている自分からすれば、最高級高級車を乗り回す会社の社長というのはまぶしい存在だったわけです。

EmslichterによるPixabayからの画像


画像 wikipedia Tennen-Gas - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4474819による

 退職を決意したけれど

退職を決意したものの、当然のことながら両親からは咎められることとなりました。

安定を捨ててどうするのかと・・・正直、辞めてからもずっとこの辺は悩みました。

結果的には、この転身は大失敗だったわけですから。

財産の大半を失い、更には負債を背負い、兄弟からも見放されるわけですから、もうどうにもならない状態まで最終的に追い込まれることになるわけです。

 

さらに、郵政も退職に関しては冷淡でした。

本来であれば、年休処理で休めるのですが、休むなと言う。

最終日まで年休は使わずに勤務、そのくせ年休を買い上げなどの処置が執られるわけもなく、最終日に出勤したら、すぐに局長室に行けという・・・そして、辞令を受けたらそれまでだと・・・。

最後の挨拶すらさせて貰えず、汚いものを掃き出すように、追い出されてしまった訳です。

20年以上郵政に貢献して最後はこんな仕打ちかと思うと情けなくなるとともに、まぁ、所詮はこの組織はこの程度なのだと思えば腹も立ちませんでした。

 

郵政局を放逐されたときほどの怒りもありませんでした。

まぁ、局長にしてみれば厄介払いが出来たと思ったでしょうね。

しかし、最後の最後くらい挨拶くらいさせてもよいと思うのですが、私の扱いは懲戒免職の職員と同等の扱いだったのではないかと思ってしまいますね。苦笑

 

まぁ、こうした退職の仕方をしたからというわけではないですが、どうしても郵政のOBというのはあまり言いたくないというか、郵政局の頃だけはよく覚えているものの、郵便局での仕事は自分的には思い出したくないので、殆ど記憶に無いですというか、残片的な記憶はあるものの、時系列がかなりごっちゃになっています。

 

 ラーメン屋は開店したけれど

飲食店の経験など全くない私ですが、ひとまず店舗の改装などが行われました。

更には運転資金という名目で、退職金を投下、更には国金などでの事業融資を受けてくれと・・・紹介してくれた社長の税理士と社長の言われるままに、申し込みを経て融資まで行うのですが・・・実はその辺に金は全くラーメン店の運転資金に使われていなかったのです。

・・・・実は、私が調達した資金は全て己の会社の運転資金に回していたことのです。

そのくせ、私はというと、飲食店の経験ないからということで、店舗に立ってくれと言われ言われるままにわからないままにラーメン作りしてみたり・・・いえいえ、長年料理を経験したものであれば勘所あるでしょうが、今まで全くしたことがない人間がそうしたことが出来るのはかなり無理があると思うのですが・・・無理からにやる。

 

そうなると、味が安定しないとか、何だと言われる。

更には、深夜まで絵に行するからと言われて、朝10時から早朝4時頃まで18時間立ちっぱなし、寮にしていたワンルームマンションに戻って、寝たら又店に・・・・

 

結果どのような変化が起こるのか・・・その辺はお話しせずともわかると思いますが、その話は次回にさせていただこうと思います。