昨日は、大失敗をしてしまったことを書かせていただいたのですが、実はこの前段には次席訓練というものが影響していました。
次席というのは、郵便局では課長代理より上、上席課長代理より下の位置づけであり、一般の会社で言えば係長のようなものです。
概ね35~6位で次席訓練に参加してその年の夏の異動で次席発令を受けるわけで、余程ミスをしない限り次席の席が約束されているわけです。更に、次席を2年ほど勤めますと、今度は郵便局の課長として40前には出られるわけで、ノンキャリアとしてはかなり早い出世となるわけです。
さらに、40迄に課長になれれば、郵便局長のポストも見えてきます。
そんなわけで、俄然張り切っていたわけです。
当時の年齢は、32歳、郵政局に転職したのが28歳でしたので、4年ほどで昇進の機会がやってきたわけです、網正直舞い上がってしまいますよね。
そこで、慢心が生まれたわけです、「貯」と「預」の字の間違いを見落とした。
それだけでは問題にならないのですが、目を変えての検査を怠った・・・これが一番大きかったわけです。
結果的に、このミスが原因で次席への道は閉ざされることとなるのですが、今回は、次席訓練の話をさせていただこうと思います。
次席訓練は研修所ではなく、別途未納だったかの郵政以外の研修施設で日帰りの訓練だったと思います。
内容は、今となっては覚えていないのですが、最後にディベートが行われました。
当時の私は、ディベートなるものを全く知らず、互いに意見をぶつけ合うことだと言うことを説明で知って理解したのです。
大学などで経験があれば、良かったのですが、高校卒故の悲しさ?無知をさらけ出してしまったわけです。しかし、何も知らないからすぐにディベートの本質に辿り着けたのかもしれません。
教官から指定された4人が組になってそれが4組、2つの班に分かれて、一つのテーマで議論されるわけですが、私たちに与えられたのは、「小学校での英語教育は必要か?」だったかと思います。
当然、次席候補は私が最年少なのですが、なにゆえか仕切ってしまいました。苦笑
発言相手を指定して、剣道よろしく先鋒→中堅→大将といった感じで、最後は最年長の候補に発言して貰うと言うことで、当然私が先鋒を切ることになるのですが、私の発言に対して、相手はこうした答えを返してくる(逆に言えばそれが尤も順当な答え)から、それに対して、こうした答えで相手を攻める、そうなれば、相手はこう返してくるので、こういう返しでお願いします。的な作戦を立てたのですが、見事にこちらの意図通りの返事を相手がしてくれまして。(当然ですが、当日メンバー発表なので事前に相手メンバーとの打ち合わせなど不可能です)正直自分でも内心ほくそ笑んでいたものです。
攻守交代の際も、同じくこちらで作戦を考えて(もちろんその場での即興であり、役割毎に発言内容を割り振っていきました)
最終的に4組の全てのディベートが終わり、最終講師の講評があるのですが、最終的に私の所属していたグループが一番まとまっていたと言うことで。図書券が贈呈されることとなり、ディベートでの自分の活躍も多少は役に立ったと鼻高々だったのです。
ですので、そうした有頂天になってしまうような事が続いた故に、慢心が生じたのです。
そして、それがとんでもない問題として大きく炎上していったのです。
ここで私なりに改めて反省することは
- 何も知らない事が、時には要らないノイズが入ることなく肝心な部分いわゆる、コアを探ることが出来ること。
- 時には自分が得意な分野で有れば、積極的に発言すること。
そして、これは今でも言えることなのですが、意識して頭を使うということでしょうか。
いわゆる「脳内シミュレーション」も非常に大事だなぁと改めて思うのです。