>こうして準備万端整えた仕様ですが、課長説明は非常に骨が折れる作業となりました。

そのへんは明日以降にお話をさせていただきます。
 
ということで、昨日は動画作成などに手間取りアップ出来なかったので、こんな時間に書かせていただきます。
ひとまず本省報告のためのレポートを書き上げた私は当然のことながらそのまま本省に送って報告終わりではないので、様式を整え文書にして送付するわけですが、その辺は係長が係としてして貰えるはずなので、あくまでも課長に納得して貰うと言うことが重要な話になるわけです。
当時の私が所属していた計画課は本省出身の46歳位の課長で、準キャリアかもしれません、本省に戻れば課長補佐としての役職が待っているわけで、局長までは無理としても課長までは昇進出来るわけで、最後は地方の部長クラス等で収まるのだと思いますが、いかんせん。当時は現在ほどITという概念が薄い時代。
PCすら、windows95すら登場しておらず、windows3.1すら発売されていない時代ですから、データベースなどの概念など一般の人は知るよしもないと言ったところでしょうか。
ですので、まず説明するのに現在にシステムとがらりと変わりますと言う点を説明するのが一苦労するわけです。
 
今までは郵便局の人力があって、成り立っていた作業を、郵便局側ではなく郵政局側で管理すると言うことなのですから。
今では常識ですが、30年以上前にはあまりにも非常識なことと捉えられていたわけです。
まぁ、その非常識な発想を30年以上前に辿り着けた自分にも素直に褒めてやりたいのですが。
 
まぁ、その後既にTSUTAYA等で大規模なデーターベースをこの頃から構築していたと言うことを後に知るわけですが、当時はこうした情報なども殆ど入ってこないわけですから、当時の自分としては凄いことを考えただろうと有頂天になっていたのも事実でした。
そのときに課長に説明したことは、それまでは郵便局で在庫数を調査してそれを報告して貰う、郵政局ではそのデータを取り纏めて、在庫数データとして昨年の定期交付数と比較して不足分を補充する。
しかし、実際には紛失したりして、過剰な在庫になる場合や、過小に報告してしまったために、過剰に送付されると言った問題が後を絶たないこともあり、過去数年分を含めて送付数と臨時請求数などを一元的に管理することで管理が可能になると説明したのですが。
どうして、それだけの大量のデーターを郵政局で管理出来るのかと厳しく言われたものでした。
この説明だけで四時間ほど費やしました。
課長と課長補佐、私と係長向かい合って、私が一方的に説明するわけですが、それは網強烈にダメ出しというよりも、初めての事なのでイメージが出来ないと言われるわけです。
まして、当時はハードディスク等の値段もべらぼうに高くて、1MB=1万円と言われた時代でした。
ハードディスク40MB(40TB違いますよ)で40万なんて言われており、パソコン(当時はOA用コンピュータと呼ばれたNEC N5200MkⅡが200万ほどした時代です、カラーグラフィックもなくて、マルチ画面と言うことで画面切り替えは出来るもののコピペなどは夢のような話で。データの移動はコマンドでと言う時代でした。
当然、こうした記憶装置に関しても質問が来るわけです。
郵便局1局だけでも膨大な量のデータになるそれを数年間管理するとなれば、どれだけの容量の装置がいるのだと・・・当時はデータのバックアップなどはテープで行われており、これを世代管理しながら使っていたわけです。
このデータを全てテープではなく、ハードディスク等に保管しておこうというのだから、正直怒られるのは当然でしょう。
 
そこで言った言葉が振るっているのですが、多分に潜在意識が喋らせたのではないかと思うのですが、以下のように発言していました。
「大丈夫です。現在、ハードディスク等の周辺機器も高いですが、これから数年後には劇的にこうした装置類の値段が安くなりますから。」
 
正直私も、この発言には自分でもびっくりしましたね。
多分課長もあまりのあほさ加減に呆れたのか、もう良い、お前は喋るなと言われて。
まぁ、納得出来ないところもあるがお前がそこまで熱心に言うのならまぁ、近畿の方針としてそうした意見を上申しようと言うことになりました。
そして、そのときもう一つこれもお願いしたいと申し伝えたのは、返納する際のはがきに記載する理由、それまでは1から5の区分があり、き損・汚損の場合は1、過剰在庫は2とか、その他5と言った結構面倒な区分があったのですが。臨時請求と異なり返納された式紙類が返送されるのにいちいちその理由を分析してもあまり意味もないと思ったので、これを廃止していただきたいと言うことも併せて上申したのでした。
そうこうして、本省への報告事項のレポートは、私が本来伊子ナウ次席の仕事を横取りして仕上げたわけですが、それから数ヶ月後本省から基本仕様が決まったこと、近畿として提案した返納はがきの理由欄の廃止は実装すると言うことが伝えられました。
そして、本省が発表した新式消システムは私を驚かせるには十分なものだったのですが、その辺は次回にさせていただきます。
 
ここでの、私のアドバイスと言いますか、ワンポイントアドバイスは、熱き思いは伝わると言うことです。
熱量が高いと言うことは、相手を動かす原動力になります。
その辺を意識して毎日行動されるのも重要ではないでしょうか。