最近、動画などでも短縮してみるのが流行っているらしい、いわゆるコスパが良い生き方というのが推奨されているようです。

速読とか瞬読なんて言葉も流行って、それで本を一冊読みましたと言ったことも書かれている。・・・のかな?

というか、本を読みましょうと言っても中々読めないので、名作をダイジェスト版にした本が売れたりしていたりします。

そうした本で圧縮して概要を効率よく学ぶことで。コストパフォーマンスが高い生き方が出来ると思い込んでいる方が多いようです。

 

もちろん、そうした考え方も否定しませんが、これって実はその表面を撫でただけにしか過ぎないわけです。

本質というものを理解しないまま、私自身の言葉で言えば、コアになる部分、物事の本質と言える部分。

これを知らないままに過ごしていると思うわけです。

そのコアな部分は同じなんだけど、違うように見えるからと思って両方表面だけ撫でて、判ったような気になる。

本当にそれがコスパの良い生き方なんでしょうか?

 

むしろ、軽薄な知識を積み重ねているだけにしか過ぎないように思うわけです。

それ故に、フェイクニュースに騙される。甘言に騙されてしまう。

また、そうしたことで大金にありつこうとより過激な方向に走ったり、テクニックに走って、肝心の基礎が出来ていないから、どこかで潰れてしまう。

 

そんな気がするんですね。

 

そして、ここからは期待的観測かもしれないのですが、今後更に、コスパの良さを求める生き方をする若者も増えていくでしょうが、その反面、本質を見極めるために、そうした本質を見極める人も出てくる、すなわち再び二極化が進むのではないかと思うわけです。

 

逆に、世の中にコスパが良い人生と怪って甘言を繰り返して愚民化していく方が、為政者としては扱いやすいわけです。

何も考えない、トップが言うことは何も考えずに賛同する・・・。

 

だからこそ、気づいた人から始めて欲しいわけです。

もっと深く思索する習慣と、コスパの良い生き方というのが結果的に、愚かな生き方であるということを。

 

以前にも申し上げましたが、人の生き方を真似してもそれはコピーでしかないです。

もちろん、最初はコピーも必要ですが、そこにオリジナルを加えていくことで師よりも弟子が上回ることが出来るわけです。

 

師のすることのエッセンスだけを抜き取って、判ったつもりになっていてもそれは、井の中の蛙に過ぎないことをもっとしるべきではないでしょうか?