以前に書きかけて、そのままになっている記事がありました。

その一つがこちらで、「捨ててよいのはプライド、捨てて困るのは品位」というお話です。

私自身は、比較的早い時期に郵便局を退職したこと更にはそれまでは郵政局という郵便局を統べる立場だったのですが、当時の上司によるパワハラで、職場を追われて郵便局に追いやられてしまいました。

これは以前からも何度も書いているので、又かと思われる方も多いかも知れませんが、正直、やりきれない気持ちの方が大きかったのです。

自分としての頑張りがガンバルだけ空回りする・・・そんな状況だったからです。

結局、当時のゴマすりパワハラ係長に追われるようにして郵政局を後にしたのですが・・・郵便局での業務は個人的には、あまりにも退屈な仕事にしか見えませんでした。

 

それまでは、郵政局という職場に対して。たいへん誇りを持って仕事をしていたわけですから。しかし、郵便局に降りてくると、そうした誇りはガラガラと音を立てて崩れ去ってしまいました。しかし、・・・・考えてみたら、そんな郵政局でのプライドなんて郵便局では何も役に立たないわけですけどね。

 

俺は郵政局にいたんだ・・・はいはい、過去にね。

それで終わりですからね。

そんな風に、気がつけばプライドが邪魔するとか何だとか言っていたら、そして誰もいなくなった。

そんな状態になってしまうわけです。

しかし、そんな中からでも、気づく人は気づくわけです。

 

肩書きがあってもそれがどうしたと・・・・。
 
わたしもある時期からそんな風に考えられるようになった。
そして、そんな風に考えられるようになると、憑き物が落ちたように、気持ちも明るくなれるわけです。
 
まぁ、会社を辞めても。最近は55歳くらいで役職定年なんて言うのもあるそうですが、そんな人に限って肩書きにこだわるんですよね。○○部長とか、○○課長とか・・・。
 
今でこそ、今更肩書きなんて要らないやと公言して、あまりそうした役職にこだわりはありませんが。まぁ、全くないと言えば嘘になりますけどね。
ただし、若い頃は肩書き症候群に陥っていました。肩書きだけでなく、官庁特有の建制順にもこだわったり席次にもこだわったもので、今から考えたら滑稽ですよね。
最近は「チョウチョでいいよ」・・・ちょう・・・ひらひらと花から花へ飛ぶ昆虫の総称ですが。その飛ぶ様子を見て、ひらひら→ヒラ・ヒラ→平社員と言うことで、肩書きなしの社員ということになるわけですが。
そんな風に言って周りを笑わせたりしています。
ですから最近は、できるだけまとめ役などは若い人にまかせておいて、自分は一歩引いたところで全体のバランス見ながらワーカーで仕事するよと言うのが個人的な流行(マイブーム)になっています。
ただ、そんな風に一歩下がった行動をしながらも、強く意識しているのは、表題にも書いているように「品位」なんですね。
品位というのは、お金で買えませんから。
自らが意識して積み上げていくしかないんです。
品位というものは金で買えない代わり、自分のスキルとして取り込んでしまえばこれは一生もののスキルですから。
それでは、どのようにして品位を獲得するか。
 
それは、自身の立ち居振る舞い、言動、そうしたものを毎日見つめ直すことです。
そうしたトライアンドエラーを繰り返すことです。
これに尽きると思うわけです。そうして。自分の中で反省と改善を積み上げていくことが品位を作る最善の早道だと思うわけです。そして、それは何ものにも代えがたいあなたの財産になる。
そんな気がします。