RIP レイザーシャープ・ジョンソン | Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

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伝説のギタリスト、ブラックバード・マックナイト。その一環した職人気質な音作りとは裏腹にお茶目なブラックバードの一面を、日本生まれの日本育ち、ミセス・マックナイトがご紹介します。

すでにご存知の方も多いでしょう。レイザーシャープが亡くなりました。

 

 

彼が緊急入院したと聞いたのは昨日のこと。ブラックバードの親友、ブレムから連絡があったのですが、ブレム、レイザーシャープと話をして、明日手術なんだって言ってたって・・・。まさか、こんな悲しいニュースが届くなんて、思いもしませんでした。

 

”One of the most talented, friendly, positive keyboard players(最も才能豊かで、フレンドリーで、ポジティブなキーボードプレイヤーの一人)"、それがレイザーシャープです。いつも笑顔で、ハッピーで、怒っているところなんて見たことない。2011年、2012年と来日したブーツィー・コリンズのツアーに、バーニー・ウォーレル、キャッシュ・ワディも一緒に参加。いかにもPファンクな、パワフル・グルーブに酔いしれた方も多いかと思いますが、バーニーとレイザーシャープによる、贅沢極まりないツイン・キーボード、これ、本当にPファンクの真髄の一つなんですよね。

 

 

その名の通り、シャープな切れ味が彼の個性。一度、

 

”僕、時々、”Razordullになる事、あるんだ。”

 

と言って、Mrs.を笑かしてくれたことがありました。どんな話の流れだったのかな?彼の素晴らしいプレイを褒めた時に、そう言ったんだったかな。”Dull"は”Sharp”の反対語、鈍いという意味ですね。レイザーシャープが"Dull"なんて、あり得ないことですが、そのユーモアのセンスに大笑いしました。

 

東京まで我が家に会いに来ていたママを、空港バス乗り場まで送りに行った時、レイザーシャープにばったり会ったのを思い出します。

 

”ママー!”

 

と駆け寄り、ハグしてくれました。

 

 

ブーツィーはもう一日、サマーソニックのライブがあったのですが、ママが帰ると聞くととても残念そうにして、遠いところまでよく来てくれたねと英語で話しかけていました。英語ですから、ママはもちろん、何を言っているのかわからなかったのですが、彼が部屋に戻った後、こう言いました。

 

”あのお兄ちゃん、優しい人やなぁ。”

 

そう、そうなんです。レイザーシャープ、本当に優しい人なの。周りにいる人みんなに、幸せバイブを分けてくれた。今日、手術だって聞いていたのに・・・。きっと、成功するって思っていたのに・・・。とても悲しい。ブラックバードが言いました。

 

”アフリカでは人が亡くなると、卒業と言ってお祝いするんだ。そう思えるといいんだけどな・・・。”

 

悲しいけれど、レイザーシャープはこの世を卒業して、また別の使命に向かって羽ばたいているのでしょう。レイザー、沢山の愛と、友情と、思いやりと、素晴らしい音楽をどうもありがとう。