“Dog”とはもちろん犬のことなのですが、“下等な人間”という意味があって、主に男性相手に使います。日本でもそういう使い方をする時がありますよね。それを理解した上でこの有名なパートを歌ってみましょう。
Why must I feel like that
Why must I chase the cat
Just the dog in me
Nothin’ but the dog in me
Bow-wow-wow-yippie-yo-yippie-yeah
Bow-wow-yippie-yo-yippie-yeah
何でこんな気持ちになるんだ?
何で猫(女性)を追っかけないといけないんだ?
それは俺が犬だからさ。
ただの犬だからさ。
Atomic Dog/George Clinton
<日本語訳:Mrs. McKnight>
ただし、これはあくまでも表面的な意味で、本当の所はこうです。
何でお前らにこんな思いをさせられないといけないんだよ。
何でお前らにへいこらしないといけないんだ。
俺のことを犬だと思っているんだろう。
ただの犬だってな。
お前らが誰か、勘のいい皆さんはもうおわかりでしょう。お前らとは、金とパワーを持ち、ミュージシャンを犬のように使う人々のことです。パーティソングとして有名なこの曲、実のところを知ると、またPファンクの深みに堕ちて行きそうですね。
“Bow-wow-wow-yippie-yo-yippie-yeah
Bow-wow-yippie-yo-yippie-yeah”
有名なこのラインはカウボーイの掛け声をもじったもの。次の画像は、カウボーイとカウガールの生活について書かれた子供向けの絵本“Yippee Yay”です。
この曲が発表されたのは犬年。今聴いてもぜんぜん古びたところのない、素晴らしい曲です。10年後に聴いても、百年後に聴いても、同じように感動することができるでしょう。ただ残念なのは、ライブではレコードのようにタイトな演奏が聴けないこと。我が家の個人的な考えですが、Atomic Dogはレコードに限ります。