著:杜野亜希 別冊花とゆめ
杜野亜希さんは、以前にも紹介してますが、
主にミステリー作品を描く方です。
最近の作家さんの中では、好きな方です。
その理由は、ミステリーを主題においているの
ですが、作品の中に、主人公の特殊な性格(以
前、紹介した、「神林&キリカ・シリーズ」もそう
ですね)や、コンプレックス、色々な人間模様が
軽い表現にしつつですが、盛り込まれているから
です。
主人公・那巳は、見た目は美少年で、よく男と
間違われる、男勝りの気の強い性格。
そして、男と間違われたりすることから、自分
の容姿にコンプレックスがあった。
やけど、彼女には、特技があった。
それは、”7色の声”をもつこと。
現実にも、今は、”声優”も脚光をあびてますが、
作中では、見た目にも、かわいらしい妹の影武者と
して、超人気ゲームやアニメの声の代役を果たす。
そんな中、さまざまな事件(殺人事件とか、色々)
がおこり、その明晰な頭脳で解決していく。
勿論、少女漫画なので、恋愛のお話も^^。
ネタばれになりますが、最後に結ばれる”彼”
は、”特殊な絶対音感”をもつ人物で、”この声”は
誰が、発していると聞き分けられる能力をもつ。
ミステリーとしても面白いのですが^^、この”7色
の声”の主人公と、”声優の声を聞き分ける、特殊な
絶対音感”の彼とのやりとりも、おもろいです。
いやああ。杜野亜希さん、こんな設定を思いつき、
恋愛漫画やけなく、ミステリーとしてストーリーが作れ
るって・・・・・。
ほんま、すごいですよね^^。