著:団龍彦 コバルト文庫
著者は、永井豪さんのダイナミックプロに
所属のアニメ関係の方。
女の子を描いているのですが、今のラノベ
みたいな(萌え?とかいうの?)描き方では
ありませんので、コバルトでも大丈夫な(何が?
と聞かないで)作家さんです。
批判的なことは言いたくありませんが、それで
も、男性のいわゆる”オタクさんたち”に受けそう
な流行の事象(今の深夜アニメのようわからない、
女の子ばかりでてくるような作品等)を少女小説に
もちこんでもらいたくはありませんので^^。
個人的なことですが、この方が好きな理由の1つ
に”プロレス好き”というのがあります^^。
別のプロレス少女が主人公の作品のあとがきで、
高千穂遥さんの「私、プロレスの味方です」という
本のことで、「僕が書きたかった!」と言ってます^^。
ちなみに、高千穂遥さんというのは、アニメ化され
たのやと、「クラッシャー・ジョー」や「ダーティ・ペア」
等の原作小説を描いとる方で、この世代の青山学院
卒の方には、著名な作家さんが多いです(みな、なんか
ミステリーサークルの先輩後輩みたいですが^^)。
ま、少しでも気になったら、ぐぐってください(便利な
世の中ですよね・・・)。
話がそれましたが^^。作品紹介・・・。
主人公・由美は、今、高校に入学した。
由美には秘密があり、それは、超能力者ということ。
予知夢に、テレポート、サイコキネスと、多彩な超能力
をもっている。
でも、どれも中途半端。
テレポートは、5cmくらいしか移動できないから、歩い
た方が早いし、サイコは、はぶらし1本が持ち上がれば、
良い方。
予知夢に限っては、抽象的すぎて、終わるまで、”あ
の予知夢”は、こういう意味やったのか・・・と思うくらいで、
その事象に遭遇するまで意味不明。
その高校には、「超能力研究会」なるものがあった。
すごいうさんくさいのやけど、自分に超能力があるので、
気になってるときに、知り合ったのが、惚れっぽいのがタマ
にキズなおケイこと恵子と超お嬢様の舞。
おケイには、発信やけできるテレパス能力、舞には、怒っ
た時やけ、怪力を発するという本物の超能力があった。
このシリーズ。この3人で「超女隊」となります。
ま、無難に、この研究会はインチキで、超女隊で、陰謀を
あばいていきます。
その後も、シリーズは、色々な事件に巻き込まれていって、
キッカケは、由美の予知夢なんやけど、やっぱり終わるまで、
どーいう意味やったのか、わからない。
そして、3人のハンパな超能力を駆使して、解決していくお話
です。
気軽に読めるし、面白いし、前述した”萌えな女の子が登場
すればばええのか?”みたいな所がないので、好きな作品
でした^^。
追加で>
主人公は由美やったけど、著者は、舞がお気に入りやったら
しく、今でいうスピンオフは、「舞が行く!」等の舞の中学時代の
エピソードを発表してます。