岸本はしばらくオフィス内を徘徊し、各部署の様子を睥睨し、隙あらばどこかの会話の輪に入り込もうとした・・・しかしながら、先週の出来事が出来事だったので、社員はほぼ全員「こっちにこないでくれ」という雰囲気を醸し出しつつ、岸本と視線を合わせないようにしていた・・・・
やがて岸本は、俺達営業部員が会議をやっているあたりにやってきた・・・そして空いている席に勝手に座り、会議の様子を腕組みして観察し始めた・・・・ワンマン経営の会社だから、我がもの顔なのもいたしかたないのかもしれないが、社会人としていささかマナーを欠いているような気がしないでもない・・・まあ、もはや、そんなことはもうどうでもいいんだが・・・
嫌な気配を感じつつ、俺達は構わず会議を続行していたのだが、岸本が着席後数分経つと、ちょっとした沈黙の間に乗じて奴が烈火のごとく奴張り上げ始めた。
「ちょっと!!あなたたち、いったい何考えてるんですか?私が休んでいるこの数日間、全く業務の情報共有がなされていないんですよ?!!なんで私が浦島太郎状態なの?!!情報共有は基本でしょうが!!!」
・・・俺達は呆気にとられたのち、殺意に近い感情を覚えた・・・会社が吹っ飛ぶだけの事態を引き起こした揚句、しばし逃走を決め込み、久々に出社したと思ったら、いきなり(いわゆる)逆切れをかましつつ自己正当化をおこない、さらにはあらゆるトラブルを忘却の彼方に葬り去ろうとしているようだ・・・
しばしの沈黙ののち、与田さんがおもむろに立ち上がり、岸本の右肩に手をかけ、押し殺した声で話し始めた。「社長・・・ちょっと・・・喫茶店でもいきましょうか・・・じっくり、話したい事があるんですわ・・・」
いつのまにか景山も現れ、岸本の左側に寄り添っていた・・・岸本は一瞬虚を突かれたような表情を浮かべたのち、覚悟を決めたのか、黙ってうなづき、その場で立ち上がった・・・。与田、景山のふたりは岸本の両脇をがっちりと固め、逃げ出す余地のないように注意を配っていた・・・3人は密着しあってオフィスを出て行った・・・その姿は俺の脳裏に「強制連行」という言葉を想起させたのだった・・・
やがて岸本は、俺達営業部員が会議をやっているあたりにやってきた・・・そして空いている席に勝手に座り、会議の様子を腕組みして観察し始めた・・・・ワンマン経営の会社だから、我がもの顔なのもいたしかたないのかもしれないが、社会人としていささかマナーを欠いているような気がしないでもない・・・まあ、もはや、そんなことはもうどうでもいいんだが・・・
嫌な気配を感じつつ、俺達は構わず会議を続行していたのだが、岸本が着席後数分経つと、ちょっとした沈黙の間に乗じて奴が烈火のごとく奴張り上げ始めた。
「ちょっと!!あなたたち、いったい何考えてるんですか?私が休んでいるこの数日間、全く業務の情報共有がなされていないんですよ?!!なんで私が浦島太郎状態なの?!!情報共有は基本でしょうが!!!」
・・・俺達は呆気にとられたのち、殺意に近い感情を覚えた・・・会社が吹っ飛ぶだけの事態を引き起こした揚句、しばし逃走を決め込み、久々に出社したと思ったら、いきなり(いわゆる)逆切れをかましつつ自己正当化をおこない、さらにはあらゆるトラブルを忘却の彼方に葬り去ろうとしているようだ・・・
しばしの沈黙ののち、与田さんがおもむろに立ち上がり、岸本の右肩に手をかけ、押し殺した声で話し始めた。「社長・・・ちょっと・・・喫茶店でもいきましょうか・・・じっくり、話したい事があるんですわ・・・」
いつのまにか景山も現れ、岸本の左側に寄り添っていた・・・岸本は一瞬虚を突かれたような表情を浮かべたのち、覚悟を決めたのか、黙ってうなづき、その場で立ち上がった・・・。与田、景山のふたりは岸本の両脇をがっちりと固め、逃げ出す余地のないように注意を配っていた・・・3人は密着しあってオフィスを出て行った・・・その姿は俺の脳裏に「強制連行」という言葉を想起させたのだった・・・