スグルとの出会いは、
3歳くらいだっと思う。
ご近所だった私たちは、
大して仲も良くなかったけれど、
たまーに遊んでいたくらいで、
中学生になって、
野球部のマネージャを始めたころから、
よく遊ぶようになった。
彼は、
見た目はカッコ良くもなく、
口数も多くない、
勉強ができるわけでも、スポーツが出来るわけでもない。
でも、
なぜかモテる、
そんな子だった。
彼とは、
不思議な関係だと思う。
不思議な関係になったのは、
20歳くらいの夏のことだったと思う。
学生時代から、
女子に嫌われるタイプの私は、
男友達が多い。
お盆・年末は、
男友達10人くらいを含め15人前後でスグルの家に集まるのが、
恒例だった。
誰もいない、
寝静まったキッチンの冷蔵庫の前で、
初めてキスをした。
お互い、
好きではないのはわかっている。
でも、
会うたびにキスをする。
抱きしめてもらって、
おでこをくっつけて、
キスをして・・・。
それだけ、
それ以上をお互い望んでいない、
そして、
それをお互い理解している。
そうやって、
毎年、
毎回会うたびに、
彼とそういう関係になった。
彼とはあるきっかけで、
もう、
5年以上会っていない。
彼が原因なのではなく、
私が、
友達の中のある一人と、
一時期、
いや、一夜だけ、
深い関係になってしまったから。
でも、スグルは、きっと、
気にしていないと思う。
もし、
今会ったら、
やっぱりキスをしようとするのだろうか・・・。
きっと、
今の私なら、
拒んでしまうような気がする。
でも、
スグルとの関係は、
崩れもせず、
傾きもせず、
友達として、
続いていけるような気がする。
そんな不思議な関係。