雑記 | みちくさ EXPRESS

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ポートレート、鉄道、風景、スナップなどの写真をアップします。拙い作品群ですが、ご覧いただければ幸いです。

今日はまた面白くもないお話ですが語ろうと思います。

 

21日が私の誕生日。今年も間もなくやってきます。毎年の感想ではありますが「よくこの年まで元気に生きられた!感謝。」これが正直な感想です。お会いしたことがある方はそうは見えないかもしれませんが、私は若い頃に大きな病気になり、それは治るものではなく、それ以来ずっと病気と付き合いながら、闘いながら過ごしています。

その当時、忙しすぎて病院受診もせず、過ごしていましたが風邪をひいたのをきっかけに動くこともできなくなってしまいやっと病院へ行きました。「このままだと一ヶ月で死んじゃいますよ」そういう医者の言葉とともに受診したまま家にも帰してもらえず始まった入院生活。治療は始まったものの入院しながらいろいろな知識を入れられ、その後のことを考えるともう何もできなくなりそうだし、長生きも絶対できそうにないな。自分の中でこれぐらい生きられればいいほうかなとリミットを思い浮かべました。下の息子がまだ1歳にもなっていなかったのでせめて20年。そんなことを考えていました。当時の薬剤ではいろいろと問題もあり周りの人の話を聞くととても心配でした。

本当に奇跡的なのですがちょうどその頃よい薬剤が開発され退院して暫くするとその薬が使われ始めました。

少しずつ生活が元に戻っていく。しかし治る病気ではないのであくまでも対処療法。生活にも気をつけて過ごしました。もう本当に死んでしまうのではないかと思った体重も少しずつもとに戻り、そのままの状態で5年が過ぎ、10年が過ぎ15年が過ぎ、気付いたら目標だった20年もクリアできました。もうすぐ息子も28。もう社会人として働いています。娘も結婚して孫を2人も抱くことができました。そんなこんななので誕生日ごとの感想なのです。「よくこの年まで元気に生きられた!」

 

あんなさんとの出会いは彼女が12歳の時。もし病気がそのまま、新しい薬剤も開発されなければその頃にはもうとっくにこの世の人じゃなくなっていたかもしれません。病気にはなってしまいましたが、その時期がまだよかったからこそあんなさんに出会えたのだと思います。

いろいろなことがずれていたら出会うことはなかった。まさに奇跡が重なったのかな、と今思います。

ここから先の話はすでに展示や写真集をご覧になった方は十分にご存じのことでしょう。それも奇跡ですけどね。。だからこそ、この奇跡をできるだけ生かしていきたい。そう思うのです。

 

ただ、自分が普通の人と違うのは、やりたいことをなるべく早くやろうと焦ってしまうこと。病気になる前はそんな人ではありませんでした。むしろいつものんびりしていて、「ま、どうにかなるさ」って感じでやることはいつも遅く。だけど、いつまで生きられるかわからないという気持ちになってからは、今できることは今やらなきゃだめだ!っていつも追い立てられるようになってしまったこと。実際、1年後にまたこの花の写真を撮ろうと思っても、若干ではありますが、健康な人よりは可能性が低い。ちょっとリスクがある。これできなかったから今度でいいや。その今度は本当に来るのかな。とか。そんなことをよく思ってしまうのです。

まあ、たぶんまだまだ元気でいられると思います。そう願いたいです。そして、また来年の誕生日には「よくここまで生きられた!」と笑いながら言いたいものです。

元気で動けるうちにやりたいことは全部やって、後悔しないように生きていきたいです、ね。

 

長文、乱文失礼しました。