先ほど、タイトルにした短い文を目にしました。
「The Beacon Theatre remembers Kofi....」
丁度、先週の土曜日からテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)の最新アルバム、『Signs』を聴き始めていた矢先に、こんな悲しい知らせを目にするとは・・・・・・(絶句)。
テデスキ・トラックス・バンドの創設時からのメンバーであり、キーボードと木管楽器(フルート)、あるいは、作曲とアレンジにおいて要とも言える役割を果たしていたコフィー・バーブリッジ(Kofi Burbridge)が先週の金曜日、2月15日に亡くなりました。
丁度、その日はニュー・アルバムのリリースに合わせて、再スタートしたワールド・ツアーの”Wheels of Soul tour”がコフィーのホームタウンであるワシントンD.C.のワーナー・シアター(Warner Theatre)で初日を迎えていたのです。
奇しくも、そういう巡りあわせになったのか、運命の不思議な糸がそうさせたのでしょうか??
その日のセット・リスト(リンクはこちら↑↓)を見ると、このニューアルバムの全11曲中、最後の”The Ending”を除いた10曲を収録順に演奏しています。 演奏している最中には、この悲報は届いてはいなかったのだと思いますが・・・・・。
2017年の後半には、健康上の理由により、テデスキ・トラックス・バンドのツアーからは一時的に離れると言うアナウンスがありました。 同年6月に心臓発作を起こして緊急手術を受けていたことからも、フルタイムでの復帰は難しいと見られていましたから・・・・。
デレク・トラックス・バンド(the Derek Trucks Band)に途中から参加し、3歳下の弟であるオテイル・バーブリッジ(Oteil Burbridge)と共に演奏面でだけなく、作曲面でも大きな貢献をしていたと思います。 特に、3枚目の『Joyful Noise』と次の『Soul Serenade』では大半の楽曲の提供に関わっています。 その後、テデスキ・トラックス・バンドに発展的に拡張してからも、終始キーボードや作曲面でバンドにカラフルな彩を添えて来たと思います。
ストレイトではないでしょうが、ジャズやラテン・フレーヴァーを持ち込んだのはコフィーの影響が大きいように思います。 その一例が、アルバム『Joyful Noise』の中の曲、”Kam-Ma-Lay”ではないかと思いますが、どうでしょうか? 但し、時間と共にコフィ―の持ち味であったジャズ、ファンク、ラテンのインストに重心を置いた方向性は薄れては行きました。
□ ”Kam-Ma-Lay” by the Derek Trucks Band;
1961年月生まれでしたから、まだ57歳でした。
デレク・トラックス(Derek Trucks)にすれば、叔父のブッチ・トラックス(Butch Trucks)の突然の死に始まり、グレッグ・オールマン(Gregg Allman)、そして、盟友のコフィー・バーブリッジ(Kofi Burbridge)とメンターとでも言うべき人達が逝去するのはとても辛いことだと思います。
ブッチ・トラックスを偲ぶ(↓↑)
哀悼 Midnight Rider(↓↑)
コフィーは、T.T.B.とは別プロジェクトを始めていたようで、ソウライヴ(Soulive)のエヴァンス兄弟、アラン・エヴァンス(Alan Evans)とニール・エヴァンス(Neal Evans)の二人と弟のオテイル・バーブリッジを加えた4人でデモレコーディングを行っていたようです。
まだリリースできる段階までは行っていなかったようですね・・・・。
尊敬するアーティストであったプリンスと奇しくも同じ57歳での旅立ち、返す返すも残念で仕方ありません。
□ ”A Song for You” by The Tedeschi Trucks Band live in 12/2/2017 Boston, MA;
Rest in Peace Kofi Burbridge