"Forever" by Dennis Wilson (いつかは…) | Music and others

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今月、2週続けて実家のある愛媛県松山市への旅となります。正直に言えば、その時を迎えるのが怖い、そんな気持ちです。

旅の行き帰りに聴いているのは、ビーチ・ボーイズ、ブライアン・ウィルスンの楽曲から選んで作成したプレイリストです。特に、先に旅立った兄弟に想いを馳せるブライアンの心と共に聴くこれらの曲は沁みます。


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カール・ウィルスンのヴォーカルが素晴らしくて、何も言葉の要らない“God Only Knows”、そして、海の中に帰って行ったデニス・ウィルスンの才能が開花したであろう"Forever“、そして、彼らのことを想うブライアンがカールの声を活かして再構築した、"Soul Searchin’”です。


□ Brian Wilson with Carl Wilson  - "Soul Searchin’ " from 『Gettin’ Over My Head』;





そして、沁み亘るこの歌です。



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□ Forever
If every word I said
Could make you laugh
I'd talk forever
(Together my love)

I asked the sky just what we had
Ooh. . .it's shown forever
(Together my love)

If the song I sing to you
Could fill your heart with joy
I'd sing forever

(Together my love)
Forever
Forever
I've been so happy loving you
(Together with you)

Let the love I have for you
Live in your heart and be forever
(Together my love)
Forever
Forever
I've been so happy loving you

Mmmm
If every word i said
could make you laugh
I'd talk forever

Nah nah nah nah
nah nah nah nah
nah nah nah nah
ooh ooh ooh ha

Forever
Forever
I'll be so happy loving you



□ The Beach Boys - "Forever" from Sunflower』






天才ブライアンを兄に持ったからなのか、音楽から最も距離を置いていたデニス、そんな彼もある時期を契機に、味わい深いシンガー・ソングライターとして覚醒します。

BB5にとっては、70年代の低迷期と言うレッテルが貼られていますが、デニスとカールが支え続けていたから、グループは存続出来たのです。

デニスがアルコールとドラッグに溺れなければ、もっとその才能が開花して稀代の名作を産み出した筈です。

70年リリースの『Sunflower』に収録された“Forever”は彼の代表作です。
持ち味である、シンプルだがスケール感の漂う何かスピリチュアルな感覚を滲ませるサウンド、何処かジョン・レノン(John Lennon)に通じるものがあります。

後にレガシー・エディションとしてソニー・ミュージック・エンターテイメントよりリリースされた、『Pacific Ocean Blue』を手にした時、泪が出ました。(ブログは、デニス・ウィルスン 『Pacific Ocean Blue』)


ドラマーとしては合格点をもらえなかった事が、結果的にキーボード、ギター、ベースとあらゆる楽器をこなすようになり、グループ内でのポジションを変える方向に至ったのです。

しかしながら、バンドのもう一つの顔であるマイク・ラヴ(Mike Love)との確執は次第に抜き差しならないまでに膨れ上がり、存在感が薄れてしまいます。

83年12月28日のことですが、デニスはマリーナ・デル・レイで溺死してしまいました。 38歳の若さでしたが、真相は今もって不明のままです、自殺か事故なのか…。

□ The Beach Boys - "Forever" from Live in Japan 2012







私は無神教なので、どの神様に対してお祈りすれば良いのか、分かりませんが、病室でベッドの上のもの言わぬ母親に対して、静かに語りかけるしかありません。


□ The Beach Boys - "God Only Knows" from 『Pet Sounds』









そうは言っても、仕事があるので週末にはまた東京に戻らなくてはなりません。

誰にでも、悲しい別れの時は訪れます。心の準備をしなくては……。