取り立てて、ヘヴィーメタルを愛聴してはいませんが、AC/DCだけはその職人技とも言える独自の音楽性に敬意を示して来たバンド(唯一無二の存在)です。
僅かに3枚!のアルバムしか持っておりませんし、ライヴを観たことなどありません。
しかしながら、裏方に徹して、アンプの前に陣取りひたすらリズムギターを刻むこの人、マルコム・ヤング(Malcolm Young)の64歳での早すぎた死には哀悼の意を表したいと思わずにはいられません。
73年以来、無骨にして硬骨、そしてシンプルなロックン・ロールを追求してきた彼等、AC/DC、このバンドを支えてきたヤング・ブラザーズ、3人の内2人が亡くなりました。
初期のアルバムのプロデュースを担って来た最年長のジョージ・ヤング(George Young)がこの10月に70歳で、そして、強烈なリフの嵐の様なサウンドに作曲、アレンジとバンドの屋台骨であったマルコム・ヤングが11月18日に旅立ちました。
マルコム・ヤングは2008年に認知症発症の為に一線を退いています。穴埋めには、従兄弟のスティーヴ・ヤングが加入しました。 このことに触れたブログがこれです(↑↓)
アンガス・ヤング(Angus Young)のギブソンSG(Gibson SG Standard)、そして、マルコム・ヤングのグレッチ(Gretsch Jet Firebird)は、共にエフェクターを一切使わない、マーシャル直結のサウンドで、この潔さが好きです。 個人的には、エフェクター類をこれでもかと組み合わせて使うタイプのギタリストは好みではありません。
シンプルなコードを使った楽曲が大半です。 テンポもミディアムからスローと、凡そテンポを競うようなメタル系の楽曲とは一線を画するサウンドです。
そのリフにおけるヴォイシング、ライヴ・アルバムから聴こえてくるサウンドは、エナジー・ドリンクの様です。元気がない時に聴くと、とても気持ちが高揚してきます。
64歳で天命を全うしたと言えるのかどうかは分かりませんが、掛替えのない兄弟を2人も失った末弟のアンガス・ヤング、そして、ヴォーカリストの不在(ブライアン・ジョンスンは、耳の病の為に休養中)、リズム部隊の引退表明や離脱(解雇?)、AC/DCは一体どうなるのか?多くのメディアが注目しています。
ブレザーに半ズボン、スクールボーイの衣装が似合う年齢でもなく、体型でもありませんが、最後まで一徹に通して欲しいと思うのは私だけでしょうか?
疲れ果てた時には、AC/DCの80年リリースの通称、ブラック・アルバム、『Back in Black』を聴くことがあります。
今朝も、通勤途中の京王井の頭線の車中で”Back in Black”を聴いています、スタジオ盤とライヴ盤の両方を……。
□ "Back in Black" by AC/DC from "Live at River Plate" ;
多くの著名なミュージシャンがマルコムの死に弔意と賛辞を寄せていました。
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)、エドワード・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)、ポール・スタンレー(Paul Stanley)など枚挙に暇はありませんが。 どうしても、「リード・ギターのレベルには届かない者がサイド・ギターに廻る、だから少し下手なギタリストが・・・・」などと、考えいたアマチュア・バンド時代の誤った考えがよぎります。 リズム感がどうしようもなく悪い私にとっては、リズム・ギタリストへの道は遠かったですね、今思い返すと。
渾身のギターリフにソロが詰まっている初期のアルバム、77年リリースの4枚目『Let There Be Rock』の最後のトラック、”Whole Lotta Rosie ”をマルコム・ヤングと一人残されたアンガス・ヤングに捧げます。
□ "Whole Lotta Rosie" by AC/DC from "Live at River Plate" ;
Rest in Peace, Malcolm Mitchell Young・・・・・
彼の地で、かつてのバンド・メイトであるボン・スコット(Bon Scott)に会ったらリユニオンの話でもして盛り上がって欲しいと思います。
ほぼ1か月ぶりのブログへの投稿になりました。グループ内の組織の改編(いわゆる、シェアード・サーヴィス-Shared Services & Outsourcing)により、突然オフィス移転の憂き目に会い、日々忙殺される時間を過ごしています。本国の鶴の一声で何もかも全てが一瞬で変わってしまいます。
モチヴェーションを保つのが難しい毎日ですね、暫くは書きかけのブログを少しずつアップできればと思います。