オフィスから歩いて50mと云う近いローケーションにあるイタリアンのリストランテです。残念ながら、まだランチしか行っておりません。 この地に店を構えてすでに13年目になるそうです。 2012年にリニューアルされたので、非常にハイセンスな店構えになっております。
美味しいパスタを探し続けているイタリア系企業に勤務する身にとっては、願ったり、叶ったりのリストランテです。
ランチ・メニューをこの2月より大幅に見直して、以前の1500円オーヴァーのラインナップからダウンサイズしています。 やはり、パスタ、サラダ、パン、カフェで1500円となると、早々毎日のように客足が向くとは思えません。
こちらは、イタリアでも北部地方の料理をベースにしており、私にとっては虎ノ門(最寄り駅は神谷町)にある名店、”ダ・オルモ”(Da Olmo)を髣髴とさせる店ですね。ホワイトとブラウンとがベースになっている内装も似ています。
パッパルデッレ、トロフィエ、リゾーニ、リガトーニ、ピーチ、などのパスタが懐かしく思い出されます。(ブログでは、こちら↓↓)
さて、店名の「スカレッタ(SCARETTA)」とは日本語では、「はしご」を意味するそうです。 元々は、ミラノ(Milano)に実在していたリストランテだそうです。 暖簾分けのような意味合いで、日本で同じ店名を使うことになったのかは、今度筒井シェフに伺ってみたいと思います。
シェフの筒井力丸氏は、イタリアから帰国後の91年、静岡県の三島にリストランテをオープンしたそうです。それから、約10年後の2002年に現在の場所に移転したのだそうです。
青山通り、246号からは2本ほど南に入ったエリアですから、非常に静かな一画にあります。外観もシンプルですが高級感があり、外側からは内部を窺い知ることができないので、馴れないと気軽には入れない感じがします。
ドアを開けて入ると、左側にリニューアル後にレイアウトされたバー・カウンターがあり、その反対側にテーブルが配置されています。 カウンターの奥側に厨房があります。
奥に長く連なる通路を経て、開けた空間がダイニング・エリアになります。 ランチ・タイムには、コースを予約したお客様だけが利用できる空間になります。
さて、2月から見直されたランチ・メニューですが、週替わりと云うインターバルではありません。 定番のメニューである、カルボナーラを別にすれば、その時の仕入れによって毎日変わる場合が多いようです。 現在も試行錯誤をしている最中とのことで、「どういったタイプのパスタが食べたいか?」と質問されたことがあります。
ランチメニュー;
■ 平日 ランチ(月~金)
パスタランチ(\1,080~ 1,300)
本日のパスタ(3~4種類のラインナップの中からチョイスしますが、内容によって値段は差があります)
パン、サラダ
※)入り口左手のバー・カウンター、または、右側にある簡易なテーブル席で供されます。
ランチコース (\3,800~)
要予約のコースであり、奥側のダイニング・エリアで供されます。平日であれば、広いスペースを二人で独占して利用できる可能性は大ですね。 先日も、春休みだからか、若いカップルが二人で利用されているのをお見かけしました。
さて、初"スカレッタ”の日のヴァリエーションは、
- 定番のカルボナーラ
- スパゲッティ・オルトラーナ(野菜のトマトソース)
- サーモンクリームのファルファッレ
※)蝶の形をしたショートパスタですね、これのみ \1,300
- 生ハムときのこのリゾット
の4種類でした。 初めてだったので、リゾットにも惹かれましたが、王道のオルトラーナにしました。 野菜の風味、そして甘味が染み出ており美味でした。オーセンティックではありますが、文句の付けようのない味わいでした。 一品一品きちんと料理していることが窺いしれる内容でした。 筒井シェフと初めて言葉を交わしましたが、ランチタイムの慌しい時間帯が過ぎて、ひと段落したタイミングであることを説明されました。 メニュー構成を変えたときの思惑と、実際にお客様がオーダーされる結果とがまだまだマッチしないことが多くて、毎日悩まされることが多いそうです。
◇ スパゲッティ・オルトラーナ(トマトベース)
パスタのポーションは女性にとっては少し多めくらいで、男性にとっては丁度良い分量だと感じました。 まあ、食後のカフェは別料金なので、合わせると\1,300円弱(税込み)となります。
ですから、あまりカフェをオーダーしている方は見かけません。 エスプレッソがオーダー可能であれば、+200円は惜しくないと言うのが私の本音です。
ついこの前、3月20日に伺った時のパスタのヴァリエーションは、
- 定番のカルボナーラ
- 魚のラグーソース(トマト、か、または、オイル)
- ポロネーゼとペンネのグラタン
※)蝶の形をしたショートパスタですね、これのみ \1,200
- ベーコンときのこのリゾット
の4種類でした。
パンがいつもバケットのようで、これが自家製のフォカッチャだったら尚うれしいとは贅沢な言い分かもしれません。
特筆すべきはこのサラダです。 芽キャベツ、マッシュルーム、オクラ、春キャベツ(甘いです)、と普段と違うラインナップが組み合わさっていました、ポーションも多目です。
シェフ曰く、サラダの素材が足らなくなったので、ディナータイム用の素材(パーニャカウダ用)を少し使ったとか! これは、最高のご馳走でした。
会社の同僚と二人でしたが、それぞれがラグーソースでトマトベースとオイルベースと云う嫌味を言われても仕方ないチョイスをしてしまいました。 オーダーした後で、シェフに厨房内で嫌な顔されたのかと心配しました。 でも、筒井シェフは懐の深い方!でさらりと調理して、カウンターに持ってきてくれました(プロだから当たり前でしょうけどね)。
◇ 魚(鰤)のラグーソース(トマトベース)
鰤自体は当日の朝、市場に出向いて仲卸しさんより仕入れたものだそうです。シーフードで良くあるのは、前日のディナータイム用の仕入れの残りを処分するためにランチに登場させる手法です。 鯛や鱸とか、甲殻類(イカ、タコ、海老)でも同じですが、新鮮だった生のシーフードは一部を除き、そんなに長く熟成保存するようなリストランテはないと思います。
でも、少しだけ心配になるのは・・・・・、コスト(粗利)は大事ですから・・・・ネ。
鰤のアラで取ったと言うソースが濃厚で、もう何ともいえないほどに”サカナ”の旨味を堪能しました。 パスタのポーションもそうですが、具材のたっぷり加減には恐れ入りました。 我々が最後のランチ客だったそうで、サービスしていただいたようです、サラダ同様に! その日、午後はとても幸せな気分で過ごせました。
ディナータイムも、入ってすぐのバー・カウンターでは気軽にワイン、スプマンテ、ビールと共に旬のイタリアンの一皿が頂けるようです。 しかも24時までオープンしているようですので、近々寄り道をしてみたいと思います。
ホワイト・アスパラガスが終わらない内に、スプマンテと、何故かメニューにある、”フィッシュ&ティップス”を是非。
Grazie!(グラッツィエ)
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訪問Data;リストランテ・スカレッタ (Ristrante Scaretta)
ジャンル;イタリアン、パスタ、ダイニングバー
住所;東京都渋谷区渋谷2-6-11 花門ビル 1F
営業時間
ランチ 月~土 11:30~14:00 (L.O)
ディナー 月~土 18:00~24:00 (L.O)
定休日;日曜
訪問日;2015年3月11日(水)13:15
記事投稿日;2015年4月2日(木)23:23
記事改稿日;なし
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