検査結果を待つ時間 | 強いことは優しいこと。

強いことは優しいこと。

2017年34歳で乳がんになった私の思うこと。
徒然なるままに。
日々変わるであろう私の気持ちと、変わらないで欲しい普通の毎日を。

針生検の検査結果を聞けるのは受診から1週間後となった。

はじめてしこりを見つけてからこの時点で1ヶ月は経っていた。
でも針生検から1週間で検査結果を教えてくれるのはもしかしたら早いのかもしれないと今になっては思う。
 
でも当時は長かった。
一人で過ごす時間は検索魔になり、主人と一緒に居ても気分は沈む。
いつもは楽しい食事も鬱々とした時間だった。
会社での仕事も手につかず上の空を繰り返す。
あの頃は日常をこなす事すら必死だった。
ご飯を食べること、仕事へ向かうこと、眠ること。
全てを意識して行わなければ、瞬く間に悪い考えに落ちてしまうから。
 
そんな私を言葉ではなく態度で励ましてくれたのは主人の妹家族や義理の両親だった。
早くに子供を授かった義妹達の子供は、
もう免許を取得した姪。
身長が私を優に越えた高校生の甥。
甥は自慢だけどイケメンだ(笑)。
ツンデレだけど心根が優しく、何事も真面目に取り組む中学生の姪。
誰とでも仲良くなれる小学生の姪の4人が居る。
 
私が落ち込んでると聞いてか我が家に泊まりに来てくれた子供たちは、私のことなんてお構いなしに会話を繰り広げる。
携帯で検索しようものなら、
ろくなこと調べないんだからやめて~
と本気で嫌顔をする。
この前まで玩具が欲しくて泣いてた子供たちは、
私が泣きそうになる理由を聞きもせず、
ただ側に居てくれた。
 
ガールズトークは尽きないし、
年頃の女の子特有の悩みを私に相談してくれるのは嬉しかった。
姪達からすればまぁまぁ若いおばさんの私は頼りないかもしれないけれど、
年齢の近さが逆に私を明るくしてくれ、考える時間を減らしてくれた。
 
家族の温かみは結婚してからより強く感じるようになった。
幼い頃から欲しくて欲しくて仕方のなかった
“あったかくて仲の良い家族”は、
主人が私にくれた人生最大のプレゼント。
 
上手にはできないかもしれないけど、私なりにこれからも大切にしたい。
姪が言ってくれたようにいつも笑顔なイメージの私で全力で居ようと思う。
それが私を励まし、力になってくれた全ての人への恩返しになるなら、
私は全力で笑えるよ。