真作保証はどこまでホントウか。

 

基本的には

この言葉をそのまま鵜呑みにしては

イケナイ事は

周知の事実です。

良くて半年間の保証。

その程度です。

 

最も

真作永久保証は別物です。

そう言う出品者は別格。

これはもう

老舗美術商の考え方ですから。

もし美術商と付き合うのなら

そう言うお店を選んでください。

 

そうでないお店の場合は

兎に角値切って買う事。

失敗しても後悔しないように。

 

ニセモノでも出来が良ければ

別作家の作品として

自分は買う事も有りますが。

 

中身の方が遥かにイイって事も

実は有りますので。

 

さて本題。

以下の作品がネットに出て来て

取り敢えずチェックを入れといて

さてどうなんだろうと

真面目に見てみると

早速問題点を見つけてしまった。

 

最終的な落札価格は、80500円

 

本物なら格安です。

御茶碗の場合

10万円以上行かなくてはならないですから。

ニセモノならバカ高です。

そんな価値は当然有りませんから。

 

 

 

 

 

さて、何が問題か判りますか?

 

問題なのは箱書き。

これです。

 

この箱書きには

こう書かれています。

 

『寛作

辰砂花紋筒茶碗

      武識』

 

よく見て下さい。

 

この御茶碗には

花紋、つまり花の画が描かれていません。

 

つまり中身と箱が違う。

 

根本的に

箱違いなんです。

 

しかも御茶碗のカタチは

碗形(わんなり)。

これは筒では有りません。

 

そして中身自体も

実は武一氏作の御茶碗と見て

大過無いでしょう。

 

 

 

武一氏らしい優しい造りです。

その特長も良く出ています。

 

寛次郎氏の造りは

対して結構豪快ですから。

 

共箱と箱違いでは

その評価は分かれますし

真贋に関しても

箱違いの場合は

先ず疑って掛からなければ

なりません。

 

武一氏のホンモノの識箱かどうかも

自分としては

少しの疑問も持っています。

 

寛次郎の御茶碗に

筒茶碗の箱書きは

自分には記憶が有りませんので。

 

でも武一氏の作品には

筒茶碗の箱書きは有る。

 

ですから武一氏自身が

そう言う識箱の箱書きをしても

間違いとは言い切れない。

 

微妙な所でしょうか。

 

ホンモノでもニセモノでも

箱書きと中身が違う事は

往々にして有ります。

 

その場合の評価は

人それぞれで

中身がホンモノなら

合っていなくても構わないって人も

中にはいる。

 

でも買い取りの評価は別です。

 

箱と中身が違うのですから。

 

ですから買う時には

きちんと箱書きが読めなくては

話しに成りませんし

そこにも真贋判断のヒントが有るのは

間違い有りませんので

そこは注意が必要です。

 

 

 

 

 

上記の写真は

有るサイトで見かけた

岡部嶺男作と言われる青織部の花瓶。

 

でもこれは

青織部では有りませんので

当然箱と中身が違いますし

花瓶自体もニセモノです。

岡部嶺男作『青織部花瓶』

 

青織部とは緑釉ですので

オリーブ色をしていなくては

なりません。

 

問題作は

名前が付けられるとしたら

瀬戸か鉄釉、灰釉あたりでしょうか。

 

それ以前の問題として

掻き銘自体が酷過ぎるのですが・・・。

 

完全なリズム違いですので。

線のバランスが悪過ぎる。。

岡部嶺男のホンモノの掻き銘。

 

絵画と違って

陶磁器の場合は

箱書きにルールが有ります。

 

逆に中身を見た時

そのルールを知っていると

どういう箱書き(タイトル)なのか

思い浮かんで来る。

 

陶磁器と言うのは

そう言う世界なんです。