最近のネットオークションを

見ていると

角偉三郎氏作の

贋作の多い事多い事。

 

こんなにも贋作が

横行しているのかと

呆れるばかりですが・・・

 

それにしてもこれはちょっと、と

思わせる贋作も

中には有ったりで・・・

角偉三郎作と言われる合鹿椀の高台

同・畳付

 

高台内のサインを見るまでも無く

最初の写真で

これはダメだねって

判らなければ

角偉三郎はおろか

他の作家作の漆も

手を出さない方がイイっていう事は

一目でお判りでしょう。

 

もはや

漆器の良し悪しすらも

判らないとしか

言えないのですから。

 

角偉三郎氏の合鹿椀は

繊細にして豪放。

 

豪快さは漆を知り尽くしてこそ

為せる業です。

 

でもこの椀の高台は

漆が畳付に溜まっている。

 

使いたくなくなる畳付です。

安定するのかなぁ?

 

もはや漆の仕上げの体すらも

為していない。

 

豪快さと荒さは違うんです。

 

どうやったら

こんなガタガタの畳付に

なるんだろう。

 

むしろ不思議なぐらいです。

 

ネットオークションで

角偉三郎作を落とそうと思うなら

慎重の上にも慎重に。

 

真作の美しさは

尋常では有りません。