山下清の作品が

現在大量に出現しています。

 

気が付いた切っ掛けは

陶の絵付け作品が

某所に幾つも出て来た事。

 

で、気になってチェックしたら

かなり大規模な点数が

展開されていた。

 

小規模なら

ささやかな出来事として

見て見ぬ振りも

するのですが・・・。

 

何十点規模で展開されては

看過する事も出来ません。

 

精査するしか無い。

山下清作『富士山』・・・真作なの?
 

いかにもらしい絵付けですが

問題が有って

有る作品の裏を見ると・・・

同・裏面

 

裏には“ロ”の掻き銘が・・・?

 

これは魯山人の陶作品に

山下清が絵付けした作品なのか?

 

当然ですが

そんな事は有り得ません。

 

ではこの角皿本体は

一体何物なのか?

 

実は過去に同じ手法で

北大路魯山人作品を

展開していた形跡が有りました。

 

北大路雅陶鑑賞會って何?
 

写真を撮って

図録を作って掲載して

ホンモノとして紹介する手法。

図録掲載作品を

シロウトは

無条件で信じる傾向が

有る。

 

それを逆手に取って

図録を作って

本に載ってるからって

信用させる手法です。

 

だからこの角皿は

多分図録に載せなかった

その時の残りの作品を

使った物と見て

大過無いと

自分は考えています。

 

ホンモノだったら

魯山人のホンモノとして

販売すれば

良いだけの事。

 

でもこの時ネットで

販売した

魯山人作品には

きちんと予防線が張って合って

解説の方に

 

出展作品の現物です。

非売品の本もお付けいたします。
展示会出品作で、所載現品ではありますが、

こちら鑑定家でないので、

私は作者不明「未鑑定」で出品します。

 

きちんとした予防線です。

これなら購入者も文句が言えない。

魯山人の写し物は

著作権に引っ掛かりません。

 

でも山下清は違います。

著作権、残っているんです。

だから贋作も写しもコピーも

模倣品の販売も

一切認められない。

 

勿論、ホンモノなら

何の問題も有りませんが・・・。

鑑定書が付いているのですから

きっと本物なのでしょう。

図録・・・山下清図録刊行委員会って何?

同・側面

掲載ページ

掲載部分

鑑定書・表

鑑定書・裏

 

一連の

山下清の作品展開には

同時進行で

色紙バージョンも有って

それがコレ。

陶と同じく、山下清図録刊行委員会の図録

 

これらの作品には

共通点が有りますが

その一つが鑑定書。

 

この鑑定書が問題!

 

その鑑定書には

共通のフォーマットが有る。

色紙『きつねはしっぽをちょいとだし』

掲載ページ部分

同・鑑定書

 

これらの作品群の

鑑定書は全て

 

平成10年

 

となっています。

全ての作品がそうです。

 

これが問題!

 

何故なら

平成10年にこれだけの鑑定が

為されていたのなら

噂にならない筈が無い。

 

百点規模の鑑定です。

その金額も、バカにならない。

鑑定する方も

ホンモノなら感動モノです。

大発見ですから。

これだけの作品群が出て来たら

ニュースです。

そして

表のオークションに

大々的に

出て来ない筈が無い。

 

真作は決して安くは無いんです。

欲しがる人もいっぱいいる。

美術館も纏めて欲しがるでしょう。

 

更に調べて見ると

過去にも色紙を

展開していた形跡が有った。

 

図録は作っていなかったのかも

知れませんが・・・。

似た様な出品形態で

鑑定書が付いている。

同じ傾向の過去の作品。

 

こちらの鑑定書は

全て平成12年でした。

もっと過去に遡れば

まだまだ有ったのかも

知れませんが・・・。

 

平成10年平成12年

鑑定書の付いた

山下清の作品。

 

持っていませんか?

 

それは真作でしょうか?

それとも・・・!

 

山下清作とされる色紙『魚を持つカワウソ』

とってもカワイイのだけど・・・?

もはや〇o〇です。

図録掲載ページ

同・鑑定書