ネットオークションで

多数出品されていた

北大路魯山人の贋作茶碗。

 

それが違う所に

出品され売られて行きました。

その人の出品作品を見ると

贋作がゴロゴロ。

川喜田半泥子の御茶碗とかも有って・・・

北大路魯山人作『鼠志野茶碗』共箱

同・掻き銘

同・箱書

北大路魯山人作『志野茶碗』共箱

同・掻き銘

北大路魯山人作『志野茶碗』共箱

同・掻き銘

川喜田半泥子作『志野茶碗・銘 かごめ』共箱

同・掻き銘

川喜田半泥子作『志野茶碗・銘 一心』共箱

同・掻き銘

 

志野茶碗の贋作だけでも

これだけ出してて

それに買い手が付いていて・・・。

 

大体3万円前後で

売られて行きました。

 

金額を見た瞬間

御存知の方なら

全部ダメだって判る話しです。

 

まるっきり桁が違う。

 

逆な言い方をすれば

贋作としては

まあまあ良心的な金額。

 

知っている人間からすれば

それでも高いだろう、ていう

話しですが

騙された人が

騙されたって解かった時

それでも

ギリギリで諦めの付く金額でしょうか。

それがこの金額。

 

御勉強代。

 

それを見越しての

3万円のような気がします。

 

贋作、と言えば

聞こえは悪いのですが

御茶道具として見た時

贋作は

それなりの役割を担っている。

 

全ての人間が

ホンモノを持てる訳では有りません。

 

絶対的に数が足りない。

 

全ての人間が

目利きな訳でも有りません。

 

そこに似せ物、写し物の価値が存在する。

 

没後70年を過ぎれば

著作権も無くなります。

 

その時これらの御茶碗は

伝・北大路魯山人作とか

伝・川喜田半泥子作として

後世に残って行く可能性も有る。

 

勿論贋作ですが

そうとは知らずに

伝世させる所有者も

当然出て来ます。

 

ただ代替わりによって

淘汰されて行く可能性は

高いのですが・・・。

 

それとも

捨てられずに

代々後世に

残されて行くのかな?