田崎広助作『箱根富士』この作品の真贋は?

 

上記の作品が

フリマアプリに出品され

購入されて行きました。

 

送料込みで

価格は5000円と

超格安です。

 

真贋を論ずるのも無意味な金額。

出品者によると

 

本品は、鑑定書がなく

真作または模写による複製画なのか

 詳細が分らないので、

鑑定書依頼も考えましたが

高額な費用が掛かるので 

模写価格として安価にご提供致します。

 

正しい表記です。

何の問題も有りません。

 

この作品を見た時に

内容はいいなぁって

素直にそう思いました。

 

追加されていた画像は

以下が全てです。

同、サイン

裏板を外した様子

裏書

額裏

 

以上の情報で

全てを判断しなければなりません。

 

真作か、贋作か、模写か

どういう類いの作品なのか?

 

田崎広助氏は人気画家でしたし

それは現在でも同じです。

人気が有る。

 

だから贋作は多数存在する。

 

先ずしなければならないのは

真贋を判断する決め手探し。

自分は田崎広助作品に関して

詳しく有りません。

だから、第一歩から始める。

 

真作の資料収集です。

探す事、15分。

結果、一つの決め手が見つかりました。

 

それが裏書。

下の写真が、真作の裏書です。

 

勿論収集した資料は

これだけでは有りません。

何点もの真作の画像の

色々を集めて

真作資料集を作りました。

 

その資料を基にして

田崎広助氏の考え方を

構築して行きます。

 

本人の性格。

 

その性格を知る事で

本人のルールを導き出して行きます。

 

結果

今回の出品作は

本人のルールに則っていない。

 

裏書は誰かのイタズラだろうと

そう判断しました。

 

そうなると

贋作であろうと、模写で有ろうと

後はどうでもいい事なのですが

気になる人の為に

今後の判断材料として

一つの見方を示しておきます。

 

この作品は

 

おそらく印刷、もしくは複製画

 

だろうと

最初から決めて見ていました。

 

その上で

勉強のつもりで

田崎広助氏の

真作のルールを知る為に

資料を集めています。

こういう切っ掛けでも無いと

調べる事自体が無いですので。

 

印刷と感じた理由とは何か。

 

それは絵のブルー化現象です。

 

次回、その事に付いて

少し解説していきます。