絵画にしても

陶芸にしても

作家作品の真贋は

実は判断は割と簡単です。

 

一番大切なのは

その作家を好きになる事。

そして

出来れば間違いの無い真作を

必ず一点は持っている事。

 

これが最低条件。

 

私自身は

何人かの作家作品に関しては

絶対の自信を持っているのですが

その一人が奥龍之介。

 

初期の作品でも

晩年の人物画でも

殆ど間違える事は有りません。

奥龍之介作『調弦』真作

 

ヤフオクで

この作品の小さな画像を見た時

どこぞの外国人の作品に

ニセのサインを入れたのだろうと

そう思っていました。

 

でも大きな画像を

一目見て

真作だと確信。

 

有る部分に

奥龍之介の特徴が

顕著に出ているんです。

 

でもこのモデル

日本人なんだろうか?

この疑問が有ったから

小さな写真では

疑って掛かっていました。

 

これって

奥龍之介あるあるなんですが

判る人は少ないでしょう!

資料が本当に少ないですから。

同・部分

意外な部分に、特徴が有るのですが判りますか?

見極めの急所は、サインだけでは有りません。

 

一番大切なのは

その人の持つクセを

見つける事。

 

作家作品の鑑定の

ツボでも有りますが

本当に上手い贋作作家は

そのクセを衝いてくる。

 

作品はヘタなのに

そのクセを衝いてくるものだから

鑑定家は

その部分で

真作と判断してしまう事も有る。

 

滝川太郎贋作事件

 

が一番有名でしょうか。

 

 

滝川太郎は

鑑定家でも有りました。

その作家のクセを

熟知していた。

 

本当に上手い贋作作家は

原作者のクセを熟知し

そこを真似て来る。

クセが出ているからこそ

鑑定家は

絵が多少マズくても

真作と判断してしまう。

 

贋作も突き詰めれば

実は奥が深いんです。

 

時にそのニセモノを見た

ホンモノの作家が

その贋作を見て

『オレより上手いじゃないか』って

本物として箱書きをしたっていう

ケースも

有るぐらいですから!

 

でもそれって

真作でしょうか?

それともやっぱり贋作?

 

ホント、奥が深いんです!