オムニ「ドライブさん!大丈夫ですか!?ケガとかしてませんか!?」
ドライブ「ああ、無事だ」
オムニ「良かったあぁ。でも、なんか浮かない顔してません?」
ドライブ「……色々と気になることがあってな」
オムニ「カッ、カオスの眷属っぽかったんですか……でも、なんでドライブさんを狙ってきたんスかね」
ドライブ「恐らく、私が子供達の生命源だからだろう。子供達を倒したところで私がいれば また復活されてしまう。ならば その源を倒して復活を阻止するのは理にかなっている」
オムニ「なるほどぉ……」
オムニ「!」
ドライブ「な……まさか、声に出ていたか?」
オムニ「いや、出てないッス!でもドライブさんが考えてることなんてわかりますよ!相棒ですからね!オレだって自分の身くらいは守れるし……もしドライブさんが何かあってもオレの再生のパワーさえあれば回復できますし……」
ドライブ「……そうか」
ドライブ「ほう……どうやら痛い目にあいたいようだな。拳か蹴りか、好きな方を選ばせてやる」
オムニ「どっちもイヤアアァァ!!」
ドライブ「ああ、ご苦労。ブレーキはいるか?」
ハンドル「ブレーキさんならば……グラニット・フォールズでショッキングピンクの髪色をしたヴァンパイアがシムを襲っていたとの情報が入ってきたので、また我先にと向かいましたよ」
ドライブ「そうか……グラニット・フォールズならば帰還は明日になりそうだな……」
ハンドル「子育て掲示板を巡回しているんです!最近子育て掲示板に人にやたら突っかかって荒らしまくる奴がいましてね……!アイツがまた悪さをしていないか見張っているんですよ!」
ドライブ「ほう」
ドライブ(ハンドルカバーの事だろうか)
ハンドル「はい!」
ハンドル「はい」
「うるせー、バカっていうほうがバカなんだー!!」
「なんのひねりもない、ようちなかえしだな!!」
「もう!ミッチちゃんもライトちゃんも いい加減にしないと、あたし、おこっちゃうよ!!」
「んああああ!!ケンカすんなあああぁ!!」
ドライブ(な……なんの騒ぎだ……)
ライト「テメーだってアリステラのベッドにのってるじゃねえか、バカ!!」
アリステラ「オムにいちゃん、なんでケンカとめてくれないの?あたしたちのこと、どーでもいいの?」
オムニ「だってえ……仲裁入ったら噛まれたんだもんよ……」
オムニ「えっと……見ての通り、ケンカです」
ドライブ「見ての通り、じゃないだろう。この間ごめんなさいを教えて協調性を高めたと言っていたじゃないか」
オムニ「ははは!思い通りにいかないのが子供ってヤツですよ!」
ドライブ「開き直るな」
ドライブ「しかしミッチとライトには困ったものだな……あの2人は しょっちゅう揉めている。アリステラは比較的大人しいが、ウェアウルフ特有の気性の荒さが垣間見える。この子達には思いやりが少々欠けている。情操教育が必要だ」
オムニ「ジョンソン教育?」
ドライブ「情操教育だ、たわけ。情操教育というのは……お前にも分かるよう説明するとシム力を育てることだ」
オムニ「人格形成っつっても……将来的には結局サラリンが設定した通りの性格になるんじゃ……」
オムニ「そ……そうですよね……でも、情操教育っつっても何をどうすれば……?」
ドライブ「そうだな……子育て掲示板で得た情報だが……こういうのはどうだ?」
チェスナット・リッジ
オムニ「ひゅー!さっすがドライブさん!!ここは動物の国だぁ!!」
シュバルツ(ヘンなヒトたちがキタ!)
キルシュ(なんかまた……濃い人達が来た……)
ドライブ「君が牧場主か、今日は お邪魔させていただくよ」
キルシュ「あ、はい…………あの……」
ドライブ「どうした?」
ドライブ「ミッチ!!服を着ろ!!!」
ミッチ「えー、さらけださないなんてロックじゃねえよ」
シュバルツ(おじさん、タイヘンそう……)
幼児で出来るアクションは積極的にやっていきますよ!
ライト「おや、わかりますか……ふふ……かしこいネコですね。ええ、わたしはヒトではなく にんぎょうです。あなたミッチより かしこいのでは?」
ゼーレ「ゴロゴロ……」
アリステラ「ドラおにいちゃん、おっきいウシさんいる!さわってもいいのかな?」
ドライブ「ああ、触れ合えるらしいからな。あとミッチ、お前は いい加減に服を着ろ」
ドライブ「牛じゃなくても叩けば誰だって怒る……」
ミッチ「でもオムニはアンタに なぐられてもおこってないぞ」
ドライブ「ア、アイツは特別なんだ。いいか、私が牛の触り方を見せてやる」
ゲルダ(坊っちゃん、この人の手冷たくて 寒いんダケド)
キルシュ「……悪い、お客さんだから我慢してくれ……」
ゲルダ(仕方ないワネ)
ミッチ「ドライブ、なんかウシ イヤがってんぞ」
ライト「ヴァンパイアのては つめたいですからね」
アリステラ「よろこんでないねぇ〜」
ドライブ「………………」
ドライブ「ニワトリか……ニワトリは特にデリケートだからな、私の触れ方をよく見ておくように」
ドライブ「おい、獰猛なニワトリだな……!」
アリステラ「コッコちゃん、おこっちゃった」
アイ「コッコ……」
ライト「ドライブ、こっちに じしょう かみのラマいますよ」
ドライブ「ほう、ラマにも厨ニ病な性格があるのだな。だが神を自称するだけあって毛並みが美しい……」
ドライブ「ええい、この牧場には獰猛な動物しかいないのか!!」
ライト「まあ、あなたって どうぶつにきらわれそうなタイプですからねえ」
ドライブ「この厨ニ病ラマが……!何がゴッドだ、言っていて恥ずかしくないのか貴様!!」
カイザ(私は神だ!!揺るぎなき事実を述べることに何を恥じらう必要がある!!)
ドライブ「ツバを飛ばすような神がいてたまるか!そこに直れ、貴様の根性を叩き直してくれる!!」
ライト(ちゅうにびょうと18さいじの ジンギなき たたかい……)
ライト「ええ、はんめんきょうし にします」
キルシュ「えーと……なんか皆がすみません……」
オムニ「あー、大丈夫大丈夫!ドライブさんってあんなもんだから!」
キルシュ(あんなもんって何だよ……?)
ゲルダ(扱いが雑ネェ)
てかミニヤギちゃんとのハグ可愛すぎん!?
オムニ「もっと懐かれなさそうな予感しますけど」
オムニ「ホントだ!奇跡だ!!」
ドライブ「私が懐かれたくらいで奇跡呼ばわりするな」
ちなみに野鳥は木と一体化してるからか、クリックしても「なんだろう?」しか出ませんでした。
幼児もなかなか挙動がアレですが、乳児の方がクソ挙動だったので許せました。
許した。
ドライブ「大丈夫か?お前は鈍臭いからな……落ちないよう気をつけろ」
オムニ「うす!」
シュバルツ(キルシュは、サッとのれるのに……)
ドライブ「馬に呆れられているぞ」
はー、格好良い好き。
子供になったら馬ちゃんにも乗れるようになりますが、流石に幼児は無理みたいですね。
てなわけで雑コラなう。
動物と会話させたら多分 会話スキルが上がるんでしょうが、3人とも会話スキルがカンスト済だから特に何も無しでした。
でも可愛かったから良し!
翌日 サザンクロス本部
ブレーキ「お疲れ様です、ボス。先程帰還しました。どうかなさったのですか?」
ブレーキ「了解」
ドライブ「……この間、君の息子らしき男に会った」
ブレーキ「え……」
ドライブ「その男はカオスの眷属らしきウェアウルフと仲間で、そいつからアクセルと呼ばれていた。髪色も君と同じショッキングピンク……血の匂いも君のものが混じっていた。これで血縁関係を疑うなというのは無理な話だ」
ブレーキ「……カオスの眷属と一緒にいたんですよね?」
ドライブ「眷属と断定は出来ないが、そうだな」
ブレーキ「そうですか……では、恐らくその男……ジャッジ・アクセルは私の息子です……」
ブレーキ「……私の娘を殺したのは……ヴァンパイア化した息子なんですよ」
ドライブ「……過去を詮索するのは趣味ではない……が……カオスに関係していそうな男だ。訊かないわけにもいかない。悪いが話せるところまで話してくれ」
ブレーキ「はい……といっても、私自身にもあの子に何があったのか……よくわからないんです」
ですが……あの日以前から、少し様子がおかしかった。
それと同時に頭の中を掻きむしられるような感覚がすると。
真面目に話を聞いていれば、運命を変えられたのかもしれなかったのに。
「…………見つけられたんだ」
「は……」
「ヴァンパイア……!?何を言ってるんだお前は……!自分が何をしたのかわかってるのか!!妹を……クラッチを……!!」
「こんな薄汚れた世界から解放してやったんだ、感謝してほしいくらいだよ」
カオス──そいつの名を呼んで。
ブレーキ「はい……でも……あの子はずっと見つからなかった。もしかしたら既に死んでるのかもしれないと……そう思いながらも、ずっと探し続けました…………そして……貴方の口から“カオス”の名を聞いた瞬間に予感がしました。アクセルの足取りを掴める予感が」
ドライブ「……そして実際 私の前に君の息子が現れた。カオスの名を聞いた時、君の様子がおかしかったのはこれが理由か。カオスはテレパシーを飛ばし、声が聴こえたものに力を分け与えて眷属にするらしい。君の話を聞く限り、アクセルはカオスの声を聞いて眷属になったようだな」
ブレーキ「…………」
ドライブ「決着……具体的にはどうつける気だ?殺すのか?」
ブレーキ「…………わかりません。あの子が自分の意志で眷属となったのか、カオスに洗脳されたのか……それがわからない以上は……」
ドライブ「そうか」
ドライブ「……事情はわかった。なるべく君の希望に添えるよう尽力はしよう。だが……状況によっては私の手で終わらせることになる。奴が仕掛けてきたならば、私も対処しなくてはならんからな。その事だけは理解してほしい」
ブレーキ「はい……」