ノクスとの戦いから数日後――

 ブライトチェスター



ヤテン「今日は予定通り卒業式か……大学生活、あっという間だったな……」


ノーマン「ヤテン、荷物の整理終わったー?」
ヤテン「うむ、滞りなく完了したぞ」


ノーマン「さっすがヤテン!ヤテンは卒業したら医者キャリアに就くんだっけ」
ヤテン「ああ、人が生きる為の手助けをしていきたいからな……そういえばノーマンは、式が終わったら様々なワールドを巡る旅に出るのだったな」
ノーマン「うん!旅先で見た綺麗な景色をスケッチしてまわるんだ!それで描いた絵はギャラリーに寄贈していくよ、僕が見たものを皆に共有したいからね!」


ヤテン「ふふ、良いことだな。私もこまめにギャラリーへ足を運びに行くとしよう」
ノーマン「マジ?へへへ、嬉しいなぁ」


飴ちゃん「アッ、ヤテン サン。ノーマン サン」
ベリーベル「お二人共、おはようございます!」

ノーマン「あっ、ベリーベルさんっ!」
ヤテン「ベリーベルさん、飴ちゃん、おはよう」


ベリーベル「ブライトチェスターも卒業式でしたね!ご卒業おめでとうございます!」
ヤテン「うむ、ベリーベルさんも卒業おめでとう。ロボットコンテストで知り合ってから、こんなにも長い付き合いになると思わなかったよ」

ベリーベル「ふふ、私もです!それに大学は違えどヤテンさんとノーマンさんと仲良くなって、楽しい日々を過ごして……充実した大学生活でした!」
ノーマン「………………」


ノーマン「あ、あのっ、ベリーベルさん!!」
ベリーベル「はい、なんでしょうか!」
ノーマン「えと、その……………………」


ノーマン「……そ、卒業しても、ずっと元気いっぱいのままでいてくださいね」
ベリーベル「はい!ありがとうございます!」


ヤテン「ヒソヒソ……ノーマン、告白しなくて良かったのか?君は彼女が好きなのだろう?
ノーマン「そ、そりゃあ好きだけど……ボク、あまりにも彼女と釣り合ってない気がするし、それに……ベリーベルさんにはもっと相応しい人がいると思うんだ……
ヤテン「そうか……


飴ちゃん「ヤテン サン、ソツギョウ、オメデトウゴザイマス」
ヤテン「む……ああ、ありがとう飴ちゃん」

飴ちゃん「……………」
ヤテン「……飴ちゃん、どうかしたのか?」


飴ちゃん「……ダンゲン、デキナイデスガ……ヤテン サン ハ、モシカシタラ、イツカ、カラダ ノ コトデ、ツライ オモイ、スルカモシレマセン」
ヤテン「……!」


飴ちゃん「モシモ、ツライ トキ ハ、タメコマズ、チャント マワリ ヲ、タヨッテクダサイネ。ヤテン サン ガ、ダイジニ オモッテル ヒトタチ モ、ヤテン サン ノ コト、ダイジニ オモッテマスカラ。タヨラレナイ ノハ、スゴク、カナシイデス」
ヤテン「…………ああ。胸に刻んでおくよ」


ザカライア「おっ、ブライトチェスターの兄ちゃん達!卒業おめでとさん」
ヤテン「ザカライアさんも卒業おめでとうございます」
ノーマン「おめでとー!」

ヤテン「ザカライアさんは卒業後、どうされるのですか?」
ザカライア「ああ、言うてへんかったか。実はな俺、元々 捜査官やねん。せやから卒業後はまた捜査官キャリアに戻るつもりやで」


ノーマン「……ええええぇ!?け、けっ、けけけ警察官だったんですかあぁ!?」
ザカライア「兄ちゃん驚きすぎやろ。そないに意外かぁ?」
ノーマン「す、すみません……警察ってめちゃくちゃ怖いイメージあるから……人当たりが良いザカライアさんが まさかと思い……」

ヤテン(そんなに警察官は怖いイメージがあるのか……?)


ヤテン「しかし……元々 捜査官だったのに何故急に大学へ……」
ザカライア「学ぶのに遅すぎるっちゅうことはないからな。俺、何をやってもスキルが成長しない時期があってな……そん時は開き直ってノースキル・ノープロブレムを信条にしてたんやけど……色々あって、色々勉強してスキルを成長させようと思ったんや」
ヤテン「なるほど……色々と……」

ザカライア「……せや、色々や。ホンマ色々あったわ。良いことばかりじゃなくて悪いこともあったし、周りからは眉を潜められるかもしれへんけど……俺は自分の生き方に後悔はしてへん。本当にやりたいこと、やってるからな」
ヤテン「……とても良いと思います」


ヤテン(私も後悔はしていない……何があろうとも、どんな苦しみや困難があろうとも……最後まで生き切る)

 


キバ「……あれから数日か……ヤテン、今頃 卒業式の準備してっかな……」


キバ「……んん?なんか背筋がゾワゾワと……」


クロ「キーバーさーまあぁん」
キバ「いやああぁぁ出たあああぁぁ!!


クロ「もう、キバしゃまってば生娘みたいな声出して……でも、そういうとこも好き、だよぉ」
キバ「ううぅ……何の用だよぉ……言っとくがな、俺様 今日はあちこち行きたいところあって忙しいんだわ……」


クロ「うん、あのね……キバしゃまに、一旦お別れ言いに来たのぉ……」
キバ「……へっ?お別れ?」

クロ「うん……だって、クロ、全然キバしゃまの役に立ってなかったもん……キバしゃまと一緒に戦っても、毎回すぐ倒されたりして噛ませ犬だったしぃ……」
キバ「あー……でもほら、向き不向きってあるじゃん?お前のパワーは戦いには向いてないってだけだろ」

クロ「うぅ……キバ様優しいよぉ……でもね、クロ……自分で自分に納得してないのぉ……こんなんじゃキバ様に相応しくないのぉ……だから、修行の旅に出ることにしたの……もっともっと強くてイイ女になって、キバしゃまの恋人に相応しい女になるのぉ」
キバ「そ、そうか」


クロ「ねえキバしゃま……クロの帰り、待っていてくれるよね……?」
キバ「えっ」


クロ「待っていてくれるよねぇ?
キバ「お、おうっ!!俺様待つわ!いつまでも待つわ!!」


クロ「ふへへ……ありがとキバしゃま……クロ……行ってくるねええぇ!」
キバ「おー!」


キバ「……はぁ……強くなるより、性格直してほしいんだがなぁ……無理な話か……コホン……ごめんくださ〜いっと」


リング「はい……どちら様ですか」
キバ「おっ……ええと、面と向かって話すのは初めてだな。俺様は……」

リング「あっ……黒髪、赤目、一人称が俺様……もしかしてキバさん?」
キバ「そうだけど……なんで知ってんだ?」


リング「ふふ……前に夢の中でね、怖い顔のお兄さんがキバさんのこと教えてくれたんだよ。我のダチだから、もし会うことがあれば宜しく頼む……って」
キバ「あぁ……クルイークか。ったくアイツ……残留思念になっても相変わらずだな……」


リング「ヤテンさんのお友達で、ヤテンさんの中にずっといたんだよね?」
キバ「おう……あと、ヤテンから追い出された時は一時的にお前の中に避難してた事があったわ」

リング「そうなんだ……だからなのかな。初めて会った気がしないの」
キバ「へへ、そうか」


リング「今日は何か御用があって来たの?」
キバ「ああ……色々一段落ついたから、どんな様子かなって見に来たんだ。それに俺様も体取り戻したし、改めて挨拶もしたかったんだわ」
リング「そうなんだ!」


リング「私は毎日平和に暮らせてるよ。お母さんとも仲良しだし……それにね、眠ってたぶんの勉強を取り戻す為に家庭教師を頼んだんだ。わかんない事だらけだけど、1つずつわかっていくのが楽しい!」
キバ「おいおい、お前もヤテンみたいにガリ勉キャラかよ」

リング「……毎日楽しい……けど……お父さんの事が気がかりなの」
キバ「お前の親父?何かあったのか?」

リング「避難先から戻ってきてから、ずっとお父さんが帰ってこないの。電話しても仕事が忙しいからの一点張りだし、メールも返信してくれない……なんだか……避けられてるみたい……」
キバ「………………」





ハンドル「…………はぁ……何やっているんだろうか……私は……」


キバ「おー、こんな所にいやがったかアホ親父」
ハンドル「ヴァ、ヴァンパイア!?誰だ、お前は!」

キバ「ああ、そういや顔突き合わせんの初めてか……俺様だよ、キバ様だ」
ハンドル「お前がキバ…………もっとヤンキーな見た目を想定していた」
キバ「どういう意味だよ」


キバ「つーかお前、リングから聞いたぞ。家に帰ってねえんだって?今は過激派のヴァンパイアもキング・クイーンというリーダーを失って大人しくなってる。帰ってこれないほど忙しい訳じゃねえだろ。娘を心配させてんじゃねえよ」
ハンドル「…………ずっと考えていたんだ。私は……リングの元にいる資格がないと」
キバ「はぁ?」


ハンドル「私にとって一番大切なものはリングだ。リングの側にいることが何よりも幸せだ……だが……私にはそんな幸せを傍受する資格などない。お前ならわかるだろう」
キバ「いや、わからん」


ハンドル「私は!お前の仲間を殺したのだぞ!!それにヤテンくんも何度も危険な目に合わせて、最終的には彼の体を改造してしまった……!私は……やりすぎてしまった……」

キバ「……確かにクルイーク達を殺したのはお前だ。けど、あれはノクスがお前の感情を刺激したからで……」
ハンドル「それは……切欠にすぎない。私の中にあのような残虐性と憎悪があったのは確かだ。だからこそ……付け込まれてああなった」
キバ「………………」


ハンドル「……本来なら、生きているべきではないかもしれない……罪悪感に押し潰されそうになるんだ……私は……死で償うべきだろうか…………キバ、お前も本当は私が憎いんだろう?なんなら今 私を殺してくれても……」
キバ「はぁ……ぐだぐだうるせえな。死で償うべき?アホかよ。お前は生きろよ……そんでリングの側にいて、リングを守り続けろ」
ハンドル「え……」


キバ「クルイークが案じたのはリングの事、クルイークが夢見たのはヴァンパイアとシムの共存、そしてヤテンが体を張って守ったのは明るい未来だ。悪いと思うならリングの事を守れ。そんでヴァンパイアとシムが手を取り合う未来の為に尽力しろ。その方が死ぬよりよっぽど償いだ」
ハンドル「……でも……」

キバ「生きてると罪悪感に押し潰されて苦しいんだろ?だったら精々 苦しんでろや。それがお前の罰だからな」
ハンドル「………………」





ハンドル「……ただいま」


リング「お父さん!おかえりなさい……!」
キバ「………………」


キバ(まったく、世話が焼ける親子だ…………なあクルイーク……これで良いんだろ?)

 


 サザンクロス本部



キバ「よう、ノクス」
ノクス「……今度は貴方ですか」
キバ「あん?今度は?誰か来てたのか?」


ノクス「……つい先程まで、ピーチさんが来てました」
キバ「ほーん……なんか話したのか?」

ノクス「……何も。ただ、そこにいるだけでした。何なんですかね……一体……」
キバ「……お前が差し伸べられた手を素直に掴めるようになるのを待ってるんだろ。アイツ、お前のこと……気に入ってたみたいだしな」
ノクス「…………………」

ノクス「……どうせ僕は、この牢の中で一生を終えるんですよ……会いに来たところで……何もならない」
キバ「……それはお前次第だ」


ノクス「……貴方がたはどうなんです。共存に向けた明るい未来は開けましたか」
キバ「今やってる途中だっての。人間性を取り戻して、なおかつ飼い慣らされた乾きを持つヴァンパイアはシムの街で暮らすことを許可されてる。シムを襲おうとするヴァンパイアも勿論いるが、そいつらは善良なヴァンパイアやハンターが協力して退治してる」

ノクス「ふぅん……なるほどね……一時的な平和ってやつだ」
キバ「あぁ?」


ノクス「どうせシムとヴァンパイアは いずれまた衝突しあう。“人”というのは自分の意にそぐわぬ者、理解できない者を排除しようとする。それが本能です。ヴァンパイアだけじゃない……エイリアンも人魚も、魔法使いもウェアウルフも……いつか同じ世界で生きていけなくなる……僕にはわかる……」
キバ「……そうさせない為に、俺様達が力を尽くすんだよ」


ノクス「本当の意味でわかりあう事なんて出来ませんよ。例え貴方の理想が実現したとしても、血塗られた平和だ。平和の裏には異なる思想を持つ者が排除されてきた背景がある。貴方達も実際そうだ。僕とわかりあえなかった。だから騙すような形で僕から力を奪い、表舞台から駆逐したんだ」
キバ「…………ああ、そうだよ。俺様達はお前とわかりあえなかったさ。言葉や心ではどうにも出来なかった」
ノクス「でしょお?自分達に都合の良い存在だけを残して、邪魔者は抹殺する。貴方達はこれからもそうやって生きていくんだ、選民意識バンザイ」


キバ「……この世界はお前の言う通り無情だ。優しさだけじゃ生きられないし、綺麗事は役に立たない。これからもきっとお前のようにわかりあえなかった奴とは戦っていくんだ」
ノクス「開き直りましたね」

キバ「背景が血塗られていようがなんだろうが、やらなきゃ事態は悪化するだけ。背景どころか、全世界血だらけの未来になっちまうからな……」
ノクス「…………」


キバ「……お前のように人の心を捨てなきゃ生きていけなかった奴を……これ以上出さない為にも、俺様はやるぜ」
ノクス「……勝手にやっててください」


ノクス「……おーい、ワイパーさん!封印されてても聞こえてますよねぇ?お互い無様なもんですね!!強い力を手に入れたのに、とんだ転落人生だ!」


ノクス「優しくてもダメ、力があってもダメ……ほんっとこの世界って、生きるの難しいですよねぇ!!」




ギャーー!!これムリムリムリ!頭が足りないオレには難しすぎますってええぇ!!」
「オムニくん……君に足りないのは頭ではなく落ち着きだと思うのだが……」

キバ(うるっさ。またオムニが騒いでんのかよ)


ブレーキ「本格的にサザンクロスの一員に加わるんだ。そのくらいの分析装置くらい使いこなせなくてどうする」
オムニ「うぅ〜」
キバ「おおっ、なんかめっちゃハイテクなもんがある!!」


キバ「おいオムニ、それ面白そうだな!俺様にもやらせろよ!」
オムニ「んえぇ?でもキバに触らせたら壊しそうだし……壊したら理不尽にも怒られるのオレだし……」
キバ「壊さねーよ!俺様、不器用じゃねえし!」

ブレーキ「キバ……オムニくんの訓練中なのだから邪魔はしないように……」
オムニ「おお、ブレーキさん優しい……これがドライブさんだったら今頃 理不尽にもオレが怒鳴られてるわ……」


ドライブ「やかましい!!貴様は本人を前によくもまあ言えるものだな!!黙って訓練してろ!!」
オムニ「うひいいぃ!」


キバ「……相変わらず活きが良いっつーか、なんつーか……ホントに死にかけたのかよアイツ?魂が傷ついて消えかけたとは思えねーぞ」


オムニ「ふふん、オレのパワーのお陰さぁ!ドライブさんを死なせたくない、もう誰も失いたくない……そんなオレの思いが眠っていた力を覚醒させた!オレのヴァンパイア・パワーを全てドライブさんに注ぎ込み、魂を再生させたんだ!!」
キバ「力の覚醒か……まさかお前が再生のパワーに目覚めるとはな……」


ドライブ「無駄口を叩くな!!貴様はその自慢のパワーのせいで なりたてヴァンパイアランクに成り下がっただろうが!!今までの訓練が水の泡だ……さっさと元のランクに戻れ!」
オムニ「へーい……でもドライブさんの叱咤も可愛いもんだぜ……ドライブさんはオレを守る為に体を張った……そしてオレはそんなドライブさんを救う為に覚醒した……まさに“そーしそうあい”ってヤツですね」

ドライブ「ほう、叱咤が可愛いとな。ならばこれから10時間説教してやろうか」
オムニ「あっ!それはごめんなさい!!」


キバ「……お前、前にシムに戻りたいとか言ってたらしいけど……結局ヴァンパイアのままなんだな」
ドライブ「……これからの事を考えれば不死の方が都合良いからな」
キバ「これからの事?」


ドライブ「私はオムニを一人前に育てなければならんし……今の平和を維持するにはやらねばならん事が山積みだ。これらもまた不死の方が気兼ねなくやれる…………私はシムもヴァンパイアも殺しすぎた。未来を掴むには血塗れすぎている手だ。あの時死ぬべきだったのかもしれないが……死ぬよりも生きて、平和の為に尽力する方が……私のように愛する者を奪われる者を1人でも多く減らす方が……償いになるかもしれないな……開き直りに見えるかもしれんが」
キバ「………………」
ドライブ「どうした」

キバ「いやぁ……俺様、精神年齢18歳と同じような思考かぁと思って……」
オムニ「ド、ドライブさんは少し成長して精神年齢19歳にはなったぞ!バカにすんな!」

ドライブ「いや、18歳のままだが?」
オムニ「18歳への熱いこだわりは何なんすかぁ!!」


キバ「……で、アンタはまだサザンクロスに残るのか。警察官でもあるんだろ?両立大変すぎねぇ?」
ブレーキ「大変ではあるが……ボスのこと、放っておけませんからね……どうも危なっかしいというか、目を離せないというか……」


ドライブ「おい、私は貴様の上司だぞ。それに私は貴様より遥かに年上だ……まるで子供に対するような感想はやめろ」
ブレーキ「でも……精神年齢は私の方が上です」
ドライブ「くっ!!」


……なぁ、ウィンカー。
お前を失って1人だった私にも……仲間が出来たよ。
もう……安心してくれるよな、ウィンカー。

もしもそちらに逝った時は……胸を張って、堂々とお前と話せるよ。

 


 コモレビ山



セイメイ(ルミナ……まだ、心の整理はついていないんだ。ヤテンのこと……)


セイメイ(何事もなく平穏に過ごしていける……そんな保証はない。もしかしたら、私よりも先に……逝ってしまうかもしれない。私が愛する者は皆 私を残して逝く運命なのかもしれない……)


でも、あの子は後悔していないと言った。
最後まで生き切ると言った。
ならば私はその意志を尊重するだけだ……ヤテンは明るい未来の為に力を尽くしたんだ。


ヤテンが見たかったのは明るい未来だ。
私がいつまでも暗い顔ばかりしていては……いけない。


今の幸せを……日常を噛み締めて生きていこう。


キバ「卒業おめでとう、ヤテン」
ヤテン「ああ……お前との大学生活は…………まあ、ペースを大きく崩されたが面白かった」
キバ「そこは素直に楽しかったと言っとけや」


卒業おめでとう!!

 


ヤテン「ただいま、父さん」
セイメイ「おかえり、ヤテン!!卒業おめでとう!!キバの妨害にも負けず最高成績で卒業だなんて……偉すぎるぞ!!」
キバ「妨害言うなし」


ヤテン「というか父さん……そこに卒業写真を飾られるのは気恥ずかしいのだが……」
セイメイ「何言ってるんだヤテン!お前の晴れ姿、一番見える場所に置かなくて何処に置くっていうんだ!!」
ヤテン「一番見える場所に置く必要性がない……」

キバ「はぁ……相変わらずの親父だな……若干キモさが増したような……」


セイメイ「私はキモくない!!大体、何故 当たり前のようにヤテンと一緒に帰ってきてるんだ!!」
キバ「俺様とヤテンはマブダチだぜ?もうファミリーみてえなもんだろ。これからは毎日のように泊まりに来てやっからな」
セイメイ「はああああぁ!?

ヤテン「まあ、良いではないか父さん」
セイメイ「ヤテンがそう言うなら良し!!」
キバ「チョロすぎんだろ」

タスク「……とっても、こう、賑やかなお家デスネ〜」



END


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