いざ、コモレビ山へ修学旅行の
牧場生活やっていきます。
牧場出てこないから青春生活の方が合ってるか。

 コモレビ山行き電車



キルシュ(アレックスとバーバラの勢いに押されて電車乗っちまったけど……本当に大丈夫だったのかな……)


ディラン「どうしたんだキルシュ、浮かない顔だな!せっかくの修学旅行なんだぞ、楽しまないと!」
キルシュ「で、でも俺は表向きは修学旅行じゃないし……お前らと同じ席に座って大丈夫か……?」

ディラン「貸し切りって訳じゃないんだから大丈夫さ!お前は何も心配せずに楽しめばいいんだよ!」
キルシュ「……わかった」


アレックス「そうだぞキルシュ!キルシュはいつも通り、フツーに楽しめばいいんだ!その方がイジりがいもあるからね!!ぴゅっ!ぴゅぴゅー!」
キルシュ「イジりがい……」
アレックス「そうとも!修学旅行で一番退屈なのは目的地に着くまでの移動!!キルシュみたいにイジりがいがある奴がいないと暇を持て余してしまう!ぴぃーゆぅー!」

キルシュ「お前、俺をなんだと思ってんだ……」
アレックス「勿論、フレンズと思ってるさ!」
キルシュ「そ……そうか」


アレックス「うーん、実際問題やっぱり着くまで暇だなぁ!キルシュ1人じゃやはり戦力不足か……ここはやはりゲームをしよう!定番の王様ゲームとかどうかな!?」
ガーランド「ひえっ……貴方が王様となったらとんでもない命令をくだされる気しかしないので……却下します……」
アレックス「えー。じゃあ他に何をするって言うのさ〜、ぴゅ〜」


ガーランド「テ、テーブルゲームなどいかがです?ほら、あちらでバーバラさん達がやっていますよ。カードゲームでもパズルでも、定番は揃っております」
アレックス「なるほど!じゃあ、やろう!」


アレックス「ちょっと刺激が足りないけど、まあ体力はコモレビ山到着直後の自由時間の為に残しておかなきゃ……だからね!ぴゅ!」
キルシュ「ルールどうすんだ?」
ガーランド「定番のオールドメイドで良いのでは?シンプルな方が変に揉めることも無さそうですから」

ディラン「確かにな!ちなみにオールドメイドはコモレビ山だとババ抜きって言うらしいぞ!」
ガーランド「ドヤ顔で言わずとも存じてます」
ディラン「あっ、はい」


エリザベス「ちょっとぉ!!なんでさっきからアタシばっかりQを引くのよ!!こんなの何かの陰謀よ!!アタシが将来行き遅れるって言いたいわけ!?」
カシュー「エリっち、被害妄想が過ぎるよぉ」

インソレンス「そうだぜエリザベス!むしろオレがエリザベスに婿入りするから大丈夫だぜ!」
エリザベス「アンタは黙ってなさいよ!!」


キルシュ「……あっち、めっちゃ揉めてっけど」
ガーランド「まあ、人というのは些細なことで争いを繰り返す生き物ですからなぁ」


アレックス「その通り!!シムってのは成長しない生き物なんだ!!何度でも過ちを繰り返す!!こんなの滅びるしかないじゃない!!」
ガーランド「アンタ、すげー顔になってますよ」





ディラン「よし、あがりだ!」
アレックス「いいねいいね、キルシュとガーランド……いじられ組の天下分け目の大決戦!!負けた方には罰ゲームを考えとかないとね〜ぴゅぴゅ〜」

ガーランド「キルシュさん、私は敗北という言葉が嫌いです。申し訳ありませんが勝たせていただきますよ」
キルシュ「俺も罰ゲームは受けたくないから、悪いが負けたくねえ」
アレックス「ぴゅおー!バッチバチだねー!!」


だが負けたのはガーランドである。
ガーランドくん、見たことない表情している。
口デカすぎてサルみたいやん。


アレックス「というわけで、負けたのはガーランド!頭の良さは活かされなかったね!ぴゅ!ぴゅ!」
ガーランド「……この俺が……負けた挙げ句に、アレックスのクソ野郎に煽られて……こんな屈辱……
ディラン「ガーランド、素が出てるぞ」


ガーランド「……まあ良いでしょう。私 敗北は嫌いですが、現実を受け入れずに駄々をこねるシムの方がもっと嫌いです。潔く罰ゲームを受け入れましょう……女装以外で
キルシュ「微妙に潔くないな」

アレックス「うーん、そうだなぁ……じゃあ、理想の恋人像について語ってよ!!大声で!
ディラン「小っ恥ずかしいの来たな……」


ガーランド「理想の恋人…………そうですなぁ……やはり、まずは清潔感があり、清楚そうな方でしょうか……
アレックス「もっとクソデカボイス・プリーズ!!

ガーランド「ぐっ……清楚系がまず好みであります!!」
アレックス「OK!!


アレックス「他には?他には?例えば特質とかさ!」
ガーランド「特質ですか……知性的な方が好きですから、本の虫など好ましいです」
アレックス「おっほー!!


ディラン「清楚系ってことは、守ってあげたくなるような子が好みか!?」
ガーランド「そうなりますね。芯は強いのに、何故だか運が悪かったり引っ込み思案だったり……そういった方は何だか放っておけなくなります……自分で言うのもなんですが、私は結構世話焼きですから……傍らで支えるのがピッタリなのかもしれませんな」


ガーランド「あと、やはり一途な方が良いです。私は一途にその方を愛するので、その方からも一途に私を愛してほしい。愛など多少重いくらいがシムには丁度良いのです」
ディラン「ほぅ……いいよなぁ、一途……オレも一途に愛されたい……」


アレックス「なるほど、大体わかった!ガーランド、君の恋愛診断結果を出そう!」

ガーランド「えっ?これ診断でしたっけ?」
キルシュ「いつからそんな話になったんだ……?」

アレックス「ズヴァリ!!君はヤンデレ嫉妬深いシムに好かれるでしょお!」
ガーランド「はい?」


アレックス「なんかこう、君からはヤンデレホイホイの香りがするんだ!相手からとてつもなく重たい愛を向けられる気がするよ!侮辱や意地悪とかされたり、友達と話してるだけで嫉妬されたり……でも君はそんな酷い扱いをされても許してしまう!無駄に器が広いから!!」
ガーランド「無駄に器が広いって……貴方、私を買い被りすぎですよ!私は悪人ですからね!?」

アレックス「でも侮辱とかしないし、逆にアレクシスから意地悪されてるファッション悪人じゃん」
ガーランド「うぐっ」
アレックス「君は尻に敷かれるタイプなのさ……諦めなよ、ぴゅ~」


そうこうしているうちに、電車はコモレビ山に到着するのであった……。

 

 コモレビ山 ユキマツエリア



ガーランド「えー、18時まで自由行動となります。ただし、遠出は禁止されていますので……行動はユキマツエリア内のみでお願い致しますね」
エリザベス「はぁー?こんな雪だらけのエリアで何を楽しめってのよ」
バーバラ「まったくアンタは文句が多いね!」


バーバラ「キルシュを見てみなよ、こんな雪だらけのエリアでもあんなに目を輝かせてるじゃないかい」
エリザベス「アイツはガキっぽいだけでしょ」


キルシュ(すげぇ……チェスナット・リッジも雪がよく積もるけど、コモレビ山の雪景色はまた違うっつーか、特別感があるっつーか……なんか絵画の中に入り込んだみたいな、そんな気分だ)


バーバラ「さて、時間は有限だよ。何をするんだい?」
アレックス「やっぱりコモレビ山といえばロッククライミングだよね!てなわけで行こう!」

ディラン「おいおい、いきなりハードすぎないか?」
インソレンス「なんでいきなり崖登りさせられんだよ!」
キルシュ「ロッククライミング……テレビでよくCMされてるやつか?Fitness Stuff Packとかいう……」


アレックス「それとはまた別なのさ!コモレビ山のロッククライミングは大自然との戦いなんだから!ぴゅー!」
キルシュ「はぁ、戦い」


アレックス「あそこにいる巷で噂のパニヤさんを見てみなよ!苦しそうだろ!ロッククライミングは戦いなんだよ!遊びじゃないんだよ!!でもこの苦しみと壁を乗り越えた先に何かがある筈さ……まさにこれはアドベンチャー!!」


アレックス「てな訳で、誰か行きなよ!」

エリザベス「アタシは か弱いレディーだから無理〜」
ガーランド「私も筋肉などないインテリキャラですから、このようなハードな活動は到底無理ですな」

ディラン「まったく!皆、日和っているな!!」
インソレンス「ディラン!?」


ディラン「こうなったら、オレがやってやろうじゃないか!」
キルシュ「なんで脱いだ!?
ガーランド(なんで俺の周りは脱ぎたがる筋肉バカばっかりなんだよ……)


ディラン「ディラン・カルナック、漢を見せる!」
エリザベス(力みすぎて漏らさないかしら)
アレックス(ハートのパンツだったら面白かったのにな〜)


ディラン「オレの勇姿、見ているか!?」
カシュー「見てるだけで寒くて直視出来ないよぉ〜」
ディラン「ふぁっ!?


ディラン(でもオレは登りきった。登りきったんだ!!悲しくなんてない!)


キルシュ「皆ディランのこと見てやれよ、ちゃんと登ったぞ?あれがロッククライミングか……俺もやってみようかな……」


アレックス「何言ってるのさキルシュ!やっぱりコモレビ山と言えば雪さ!雪遊びだ!」
キルシュ「ぶぇへ!!

インソレンス「お前、さっきロッククライミングがアドベンチャーだとか言ってたんじゃ……」
アレックス「古い!古いよインソレンス!流行とは常に移り変わるもの!!ちゃんと順応していかないとアドベンチャーに乗り遅れるぞ!!」


キルシュ「テメェ、アレックス!!やりやがったな!!そっちがその気ならこっちもやってやるよ!」
アレックス「おおぅ!皆で雪合戦だ!!」


アレックス「おぉーいディラン。いつまでロッククライミングしてるのさ、雪遊びしよーよ」
ディラン「うう、放っておいてくれ!オレは自分の限界にチャレンジする!!」
インソレンス「拗ねちまった……」




カシュー「ふぅ、私 雪合戦疲れちゃったよぉ〜。雪だるま作ろ〜っと」


ディラン「キルシュ!さっき俺もロッククライミングやってみようかなって言ってたよな!」
キルシュ「き、聞こえてたのか」

ディラン「ロッククライミングは良いぞ!新しい扉が開かれる!」
キルシュ「はぁ」


キルシュ「まあ、興味があるのは本当だし。やってみるよ……アドバイスとかあるか?」
ディラン「そうだな、まずは脱ぐことから始めようか」
キルシュ「いや脱がねえよ!」


ディラン「さあ、やってみるんだ!」
キルシュ「んーと……こういう出っ張りに指や足をかければいいのか……」


可愛い。


キルシュ「結構キツいな……これ……うわっ!
ディラン「まあ、最初は落ちないことを目標としよう!ハハハ!」


キルシュ「悔しいな……もう一回だ」
ディラン「頑張れ!ところでなんでガーランドまでクライミングしてるんだ?」
ガーランド「雪合戦の罰ゲームです」

キルシュ「お前また負けたのか……」
ガーランド「改めて言われると腹が立ちますな!!」


落ちそうになってもニヤニヤしてるのは流石やでぇ……。


ディラン「ゴールはもうすぐだ!頑張れ、頑張れ、2人共!!」


キルシュ「よし、着いた……!登りきったぞ!」


ガーランド「私も成功しましたよ……!」


ガーランド「やりましたなキルシュさん。いやー、高いところから皆を見下ろす この感覚!自分が偉くなったような気がして大変気持ちが良いです!!アーッハッハッハッ!!
キルシュ「お、おう……?」


ガーランド「さて、貴方はそろそろ旅館へチェックインしに行った方が良いですな」
キルシュ「旅館……そうか、泊まる場所が必要だもんな」

ガーランド「ええ。ちなみに私達と同じ宿を手配済みであります!ただまあ、一緒に旅館へ行くと校長がまたうるさく言う可能性がありますし……時間をずらして、先に旅館へ行ってもらった方が良いかと」
キルシュ「ああ…………あの、ありがとな」

ガーランド「お礼ならば言い出しっぺのトーマスさんに言ってください。私は彼の計画に乗っかっただけですから」
キルシュ「うん」
ガーランド「では、また夜に……」


キルシュ(後でトーマスにもお礼言っとかないと……アイツ、今は別行動中みたいだし……)


キルシュ(……しかし、旅行楽しいな……皆と来れて、本当に良かったよ……)