ボクはシュバルツ!
キルシュのアイボウ!
でもサイキン、イライラするコトばっかりでムシャクシャしてる!!


イライラのゲンインのひとつはキルシュ!!
だってキルシュ、サイキン ワイルドソニックやトーマスってコのコトばっかりだもん!!

カイザのときも、キルシュはカイザのタメにイロイロやってたけど……でもでも、なんかあのときとまたちがう!
マエよりボクのことカマってくれない!
ふたりいるから、ヨケイにボクいがいにジカンとられてる!!


それにワイルドソニックはボクとおなじウマだから……ワイルドソニックに、キルシュのアイボウのざを 奪われないか、すごくシンパイ。
だってワイルドソニックはボクとちがって、て がかからないもん……。

ワイルドソニックがキルシュだいすきになって、もとのせかいに かえらない、キルシュのアイボウになる!っていったら、どうしよう……。
クルークとゼーレはかんがえすぎっていうけど、ウウウ……。


ワイルドソニックが きてから、ボク、マエよりイライラしやすくなっちゃった。
ベツにワイルドソニックのコト、キライじゃないのに……ワイルドソニックにイライラするんじゃなくて、ダイスキなハズのキルシュにイライラしちゃう……。

ボクにたいするカンシン、なくなってないかってフアンになる……。

キルシュはやさしいから、ミンナをたすけようとする。
ボクはそんなキルシュがダイスキ。

だから、ワイルドソニックやトーマスにやさしいキルシュがいいハズなのに、ワイルドソニックやトーマスにやさしくしてるキルシュみると、ムカムカしちゃう……。

ミンナがいうように、キルシュどくせんしたいだけのワガママだって じぶんでもわかってるけど……ウウウ。

それにキルシュ、ボクがワガママいっても、怒らない……。
ワガママいって こまらせてるのに、ぎゃくに あやまってくる……そんなキルシュにも、なんだかムカムカ……。

こまらせたくない、でも かまってほしい、ワガママいいたくない、でもワガママいいたい、やさしいキルシュがすき、でもキルシュがホカのこをかまうとイライラ……。

ボク、ムカムカしてばっかり……ウウウ……どうしちゃったんだろ、ボク……。


木曜日


キルシュ(あー、よく寝た……ソファでも案外寝られるもんだな……)


クルーク(キル兄、おはようございます!)
キルシュ「おはようクルーク」

クルーク(シュバル兄、またイライラしてましたよ!まったく……困ったさんですね!)
キルシュ「え、マジ……?参ったな……最近シュバルツを怒らせてばっかりだわ……」


クルーク(シュバル兄のはワガママですよ!キル兄はシュバル兄を甘やかしすぎだと思います!一回ガツンと言った方が良いです!)
キルシュ「でもな……構えてないのは事実だし、シュバルツが寂しがり屋なのはわかってたことだし……」
クルーク(それはそうですけど……うーん、うーん……)

キルシュ「とりあえず謝ってくるよ」
クルーク「きゅーん……」


キルシュ「シュバルツ、おはよう」
シュバルツ(ムスー)
キルシュ(かなり機嫌悪そうだ……)


キルシュ「あの、ごめんなシュバルツ……俺がもっと要領良ければこんな思いさせずに済んだのに……もう少し、もう少しだけ待っててくれ」
シュバルツ(……ウン)


シュバルツ(キルシュ、ワルクナイヨッテ イエレバ イイノニ、イエナイ……ボク、イヤ ナ ヤツ……ジブン ニ、ムカムカ……コンナンジャ、キルシュ ニ、キラワレチャウ……)


トーマス「お兄さん、お腹空いたよー!!」
キルシュ「悪い悪い!今ご飯作るから……シュバルツ、また後でな」
シュバルツ(アッ……)


シュバルツ(ヤッパリ、コウイウ ノ、イライラ スル!!キルシュ、コマラセタクナイ、デモ、コウヤッテ ホカ ノ コ、イクノ、ムカムカ!!)


シュバルツ(キルシュ、ボク ガ ヨンダラ、チャント、キテクレルノカナ?シンパイ ニ、ナッテキタ……ムウ……)





トーマス「ふー、美味しかった!やっぱりお兄さんのご飯、美味しい!」
キルシュ「それはどうも……俺は今日学校があるから出かけるんだけど……トーマスは?」

トーマス「僕は学校行かない……先生に見つかったら、絶対パパ呼ばれるもん……」
キルシュ「そう……」


キルシュ「あのさ……やっぱり、お父さんには連絡した方が良いと思うんだよ。君がちゃんと無事で、何処にいるのかわからないと心配で仕方ないと思うし……」
トーマス「……パパなんて、どうせ僕がいなくなって せーせーしてるもん」
キルシュ「そんなことはないと思う、きっと今頃心配してる……君とお父さんはもっとちゃんと話し合った方が」


トーマス「ヤダったらヤダ!!なんで急にパパの話なんてするの!!僕のこと邪魔だと思ってるの!?早く追い出したいんだ!!」
キルシュ「そういうわけじゃ……」

トーマス「いいよいいよ、邪魔だっていうなら僕出ていくもん!1人で暮らしていけるもん!!」
キルシュ「1人じゃ危ないからよしなさい!特にこの辺りは道が険しいんだから!」


キルシュ「わかったわかった、お父さんの話はもうしないから……落ち着きなさい。ここにいても良いから、な?」
トーマス「うん……」


キルシュ(はぁ……やっぱりトーマス残していくの心配だな……今日も学校休むか……)


校長『はーい、ミヤモト校長だねー。どうしたのかねー』
キルシュ「あ……ブルームです。すみません、今日も学校休みたくって……」

校長『ふーーーーーん?君には利用できる休暇日数もう無いハズなんだけどね?』
キルシュ「……ちょっと……風邪気味で……」

校長『へーーーーーえ?まあ病欠として扱ってはあげるけどね、なんか嘘っぽいね。後ろめたい何かを感じるね。君、最近調子にのってるからね。あまり羽目を外さないほうが良いと思うね』
キルシュ「は、はい……」
校長『じゃ、明日はちゃんと学校来ることだねーサボり魔くん』


キルシュ(……嫌味言われた……まあ、端から見ればサボりと大差ないから仕方ない……のか?)


キルシュ(まあいいや、今はとにかくトーマスの事だ。虐待とかネグレクトとかじゃなさそうだし……父親と腹割って話した方が良さそうな気はする。父親にトーマスは無事だって伝えてあげたいし、どうにかコンタクト取れないかな。シムスタグラムとかでトーマスの父親が子供を探してるって投稿してたりしねえかな)


キルシュ(子供、探してます、家出とかを検索ワードにして……)
シュバルツ「ヒヒーン!!ヒヒヒヒーン!!
キルシュ「ん……?シュバルツが騒いでるなんて珍しいな、何かあったのか?」


キルシュ「シュバルツ、どうしたんだ?何かあったのか?」
シュバルツ(キルシュ、ボク、オナカ スイタ)
キルシュ「そ、そうか……」

キルシュ(手で食べさせてほしい気分なのかな?)


キルシュ「ほら、ニンジンだ。しっかり食べろよ」
シュバルツ(ワーイ!)
ミルヒ(………………)


レーベン「ガル……」
ゲルダ(うーん……良くない……良くない流れダワ……ちょっと心配ネェ……)


シュバルツ(キルシュ、ボク ガ ヨンダラ、キテクレタ!!ウレシイ!!)
ミルヒ「メッ!メェ!

シュバルツ(ヨ、ヨンダダケジャナイモン。オナカ、スイタノ、ホントウ ダモン)
ミルヒ「ンメェ……」


シュバルツ(キルシュ、ヨンダラ、キテクレルシ、サビシクナッタラ、キルシュ、ヨベバ イインダ……!)
ミルヒ「メェ……」


ナハト「めぇ!」
カイザ(みなまで言うな、黒真珠の聖母よ……高貴なる神である私は負のオーラには敏感なのだ。不穏な空気を強く感じるぞ!!)


キルシュ「さて、さっきの検索の続き……」
シュバルツ「ヒヒヒヒヒヒン!!!
キルシュ「またシュバルツ……?」


キルシュ「シュバルツ、今度はどうしたんだ?」
シュバルツ(キルシュ、クビ、カイテホシイ!)
キルシュ「えぇ……?」


キルシュ「あのさ、シュバルツ……俺 今 忙しいからさ……出来れば本当に困ったこと以外で呼ばないでほしいんだけど……」
シュバルツ(クビ、カユイノ、ホントウ ニ、コマッタコト、ダヨ!!)
キルシュ「そ、そうか……」


キルシュ(シュバルツの様子がおかしい……多分構ってほしいんだろうけど……この頻度で呼ばれ続けたら正直困るな……)


ワイルドソニック(あら、キルシュちゃま……おつかれの様子でしゅわね……)
キルシュ「え……顔に出てた?」

ワイルドソニック(あい!!大丈夫でしゅか?)
キルシュ「あー、大丈夫……ごめんな、気を遣わせて……」


ワイルドソニック(わたくちのせいで、余計な心労をかけてしまって、申し訳ないのでしゅわ……)
キルシュ「いや、ワイルドソニックのせいじゃないさ。俺が……あちこち手を伸ばして、何もかも中途半端になってるだけだ……」

ワイルドソニック(うーん……でも確かにキルシュちゃまは、色々な方に手を差し伸べしゅぎな気がしましゅわ……
キルシュ「うん……」


シュバルツ「ヒヒヒーン!!
キルシュ「あ……またシュバルツが……」

ワイルドソニック(シュバルツしゃん、さっきからあの調子でしゅわね……もしかして、シュバルツしゃんに何度も呼ばれて困ってるんでしゅか?)
キルシュ「いや、そういうわけじゃないよ……ごめん、行ってくる……」
ワイルドソニック(あい)


キルシュ「シュバルツ、今度はどうしたんだ?」
シュバルツ(キルシュ、ハグ、シテホシイ!)
キルシュ「…………………」


キルシュ「なあ、さっき言ったじゃん……本当に困ったこと以外では呼ばないでほしいって……」
シュバルツ(ボク、サビシクテ、ホントウ ニ、コマッテルンダケド?)


キルシュ「……うん、寂しい思いさせてゴメンな。でも、ずっと構えない訳じゃないんだ……もう少しだけ待ってほしい。全部終わったら、構えなかったぶんまで沢山遊ぶから……」
シュバルツ(モウスコシッテ、イツマデ?ソモソモ、アイボウ ナノニ、アトマワシ ニ、サレルノ、オカシイ!アイボウ ナノニ!!)


キルシュ「……相棒だって言うなら、なんでこんなに困らせるんだよ……」
シュバルツ(エッ……)


キルシュ「……ごめん、何でもない。えっと、ハグしてほしいんだったな。おいで」
シュバルツ(………………)
キルシュ「ほら、おいで」


男性「見つけたぞ!!
キルシュ「えっ……あの、どなたですか……?」


男性「お前なんだろう、ウチの息子を誘拐したのは!!息子は、トーマスは何処にいるんだ!!早く息子を出してくれ!!早く!!」
キルシュ「えっ……ゆ、誘拐……?」

男性「とぼけるな!!ソーシャルバニーで見たんだ……お前が息子を唆して連れ出したって!!」
キルシュ「連れ出した……のは確かにそうですけど、ちょっと話を聞いて……」

シュバルツ(……………)


シュバルツ(ボク、キルシュ、コマラセテル……?モシカシテ、ボク、キルシュ ニ トッテ、メイワク ナ ソンザイ……?)


トーマス(はぁ……先輩、大丈夫かな……異世界からの異物であるワイルドソニックちゃんとあまり一緒にいさせたくないけど、下手なことして怪しまれたら嫌だし……)


トーマス(バグが周囲にもたらす影響……原因不明の体調不良、負の感情の増幅、攻撃性の増加などなど……僕は加護があるからまだしも、この世界の住人ではないワイルドソニックちゃんはバグ同然……2人が一緒にいるとバグの影響力が増していくんだよなぁ……牧場にいる動物達に影響が出てないといいけど……)

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