第79回ヴェネチア国際映画祭2冠!!

第80回ゴールデングローブ賞 最多3部門受賞!!

第95回アカデミー賞大本命!? 主要8部門9ノミネート!!!!

 

作品賞

監督賞(マーティン・マクドナー/Martin McDonagh)

主演男優賞(コリン・ファレル/Colin Farrell)

助演男優賞(ブレンダン・グリーソン/Brendan Gleeson)

助演男優賞(バリー・コーガン/Barry Keoghan)

助演女優賞(ケリー・コンドン/Kerry Condon)

脚本賞(マーティン・マクドナー)

作曲賞(カーター・バーウェル)

編集賞(ミッケル・E.G.ニールセン)

 

 

親友にいきなり絶交宣言される話。いや、小学生??笑笑 鑑賞前はそんな印象だったが、それがこんなに複雑で緻密に、かつ魅力的な話になるとは!!

 

ブラックコメディ、読めない展開、コリン・ファレルの困り顔。笑笑

 

ある日突然勃発する、二人の男の分断。

大義名分はあるが、不条理。物事の捉え方の違い。

 

 

"日々の暮らしのなかで誰もがコルムであり、またパードリックでもあります"

 

鑑賞後、マーティン・マクドナー監督の言葉がよく理解できる!!

 

 

 

 

 

* 以下、ネタバレあり。

 

 

おじさんたちの会話劇。日本昔話にあるような教訓話。

 

 

考えないおっさん。

考えるおじいさん。

さらに先を考えているおっさんの妹。

 

いいやつだけど、退屈な男。

他人のせいにしての解放、責任転嫁?する男。

新しい世界に一歩踏み出す勇気を持ってた女。

 

 

越しに感じる壁。時間の捉え方の違い。人生設計。

 

 

適当な理由を付けての戦争。互いの言い分。埋まらない溝。2023年、いろいろ考えさせられる。

 

 

コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドンの当て書き3人に代表されるキャスト陣は言うまでもなく見事だが、ロバも何かノミネートさせてあげたい。笑笑

 

 

 

 

 

-あらすじ-

 

舞台は本土が内戦に揺れる1923年、アイルランドの孤島、イニシェリン島。島民全員が顔見知りのこの平和な小さな島で、気のいい男パードリックは長年友情を育んできたはずだった友人コルムに突然の絶縁を告げられる。

 

急な出来事に動揺を隠せないパードリックだったが、理由はわからない。賢明な妹シボーンや風変わりな隣人ドミニクの力も借りて事態を好転させようとするが、ついにコルムから「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされる...。

 

 

 

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