男もドン引きのクズ男に沼る4人の女性たちが、自分だけのハッピーエンドを求めて立ち上がる。

 

原作・脚本は、稀代の劇作家・根本宗子。"映像化不可能"と言われた伝説の舞台を自ら大胆なアレンジで表現。

 

男たちが救えないクズ野郎なのは間違いないけど、女性陣もどうかと思うけどな...って、"引っ掛かり"をラストでしっかり回収してくれる、爽快感!!

 

ネタバレ厳禁。賛否両論!?あるらしい怒涛の大展開が、少なくとも私にはハマって、大好きな作品に。

 

 

時空を超えろ‼︎ 己も超えろ‼︎‼︎ もっと超越した所へ。

 

 

 

 

 

* 以下、ネタバレあり。

 

 

オープニング、、、何の音...? → お米の音!?  


米に始まり、米で終わる。お米を研いで自炊、レトルトご飯をチン、白おにぎりで腹ごしらえ... お米の食べ方もそれぞれ、人もそれぞれ、恋も幸せもそれぞれ。

 

 

4組のカップルと4つの部屋だけ、限定シチュエーションでの群像劇。

 

 

1回目のエンドロールで終わってれば、「あぁー、面白かった。まあまあ。」ぐらいの印象だったが、その後のギアチェンジで、一気に2022年を代表するお気に入りの作品に。時間も空間もブッ飛ばす!!

 

過去の恋愛がクロスして、現在に至る"時間変化"の演出もラストの意地根性"時を戻す"ための伏線にもなっていて、構造的にも気持ちいい。

 


自分たちのクズな面も認め、謝罪をしつつ、「重たいお米持ってもらえるから、いいじゃん」で、許せる。言い訳しながらも、自分なりの幸せを貪欲に捕まえにいく。

 

「自分たちがいいならいいでしょ!!」ある意味の開き直りと考え方の切り替え。女性同士の団結、畳み掛けとエネルギー!!怒涛の地殻変動‼︎‼︎

 

 

キャストは、違和感なく皆さん適役。

 

『くれなずめ』しかり、ブチギレる前田敦子、好きだわ。笑 ちなみに、好きなタイプは、ちょっと頭が弱いけど、強く素直に生きる風俗嬢の七瀬 (黒川芽以) です。笑笑

 

 

 

 

 

 

-あらすじ-

 

家に転がり込んできたストリーマーの怜人(菊池風磨)をつい養ってしまう衣装デザイナー・真知子(前田敦子)。意味不明なノリで生きるフリーター・泰造(オカモトレイジ)と暮らすショップ店員・美和(伊藤万理華)は、泰造に絶大な信頼を置いている。プライドばかりが高く、承認欲求の塊である俳優の慎太郎(三浦貴大)のお気に入りである風俗嬢の七瀬(黒川芽以)は、今日も淡々と仕事をこなす。父親の会社で働くボンボンで自己中心的な富(千葉雄大)と共同生活を送る子役上がりのタレント・鈴(趣里)は、世話をするのも楽しそう。

 

それなりに幸せな日々を送っていた4組のカップルに訪れた、別れの危機... ただ幸せになりたいだけなのに、今度の恋愛も失敗なのか?それぞれの"本音"と"過去の秘密"が明らかになる時、物語は予想外の方向へと疾走していく! 

 

 

クズ男を引き寄せてしまう4人の女性の恋愛模様と、彼女たちの意地とパワーが引き起こすミラクルを痛快に描く。

 

 


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