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第35回高崎映画祭。何か面白そうな作品がないか片っ端から予告編観て、ドンピシャで好きそうなのを発見!!

 
『彼女はひとり』 
 
ホラー × サスペンス × 青春
 
鑑賞後、タイトルの意味をじわじわと感じる作品。
 
そして、濃密。60分でこんなにお腹一杯になれるなら、最近の大作、アカデミー賞ノミネート作品たちの120分越えはなんなの?って思いたくなるぐらい。笑笑 
 
決して『ドライブ・マイ・カー』をディスってるわけではありません。笑笑 アカデミー賞、授賞に期待‼︎
 
 
孤独と復讐。
 

澄子 (福永朱梨) は、父親 (山中アラタ) 幼馴染の秀明 (金井浩人) 聡子 (中村優里) 、一番近くにいた人たちの知らない世界に触れることで、孤独を感じ、裏切りに感じ、押しつぶされる。自分がいなくても成立する世界。私の存在意義は?

 

居場所欲しさの暴走。猟奇的で淋しさを抱える澄子が嫌いにはならなかった。

 

 

 

 

「そういうことか...」「そういうことね。」と見入ってしまう展開。物語が進むにつれて澄子の根底にあるものが浮かび上がってくる描き方が好き。
 

素晴らしいのは脚本だけではない。澄子秀明福永朱梨金井浩人の演技が魅力的で、熱量に引き込まれる。どうやらお互い相性がいいと感じていたらしい。

 

長編映画初主演、福永朱梨の目力が支配的。階段のシーン、涙を流す予定のなかったシーン、いいよね。好きだわ。笑笑


澄子は、オーディションの段階で、完成されていたらしい。舞台挨拶では、あんなに優しそうな印象だったのに。笑笑

 

 

 

 

-あらすじ-

 

自殺を図ったものの、死ねずに生還した高校生の澄子。 学校に戻ってきた澄子は、教師である波多野 (美知枝) と密かに交際している幼馴染の秀明を執拗に脅迫し始める。 日々エスカレートしていく澄子復讐。そこには秀明との過去、そして澄子の家族に関わる、ある少女の幻影があった。彼女の孤独な復讐の行き着く果ては...

 

 

立教大学大学院の修了制作として2016年に撮影が開始された学生映画。学校は中川奈月監督の母校。街並みは監督の自宅付近、友達の家も拝借。笑笑

 

次回作は、もう少し先になりそうとのこと。

 

 

 

 

 

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