トム・マッカーシー (Tom McCarthy) 監督最新作。
仏マルセイユを舞台に、留学中にガールフレンドを殺した罪で捕まった娘アリソン (アビゲイル・ブレスリン/Abigail Breslin) の無実を証明するため、父親が真犯人を探し出すサスペンス・スリラー。
と見せかけた人間ドラマ。
構想10年。きっかけは、アマンダ・ノックス事件とのこと。
異国の地での真犯人探しに奮闘するアメリカ人の父親ビルを、マット・デイモン (Matt Damon) が泥臭くリアルに体現。
寡黙で不器用な男。
一生懸命生きているのに、人生なかなか上手くいかないのは、、、つらいですよね...
(スーツ規定違反とか、ドーピング問題とか、努力に対して、割に合わない仕打ち。☜ 北京五輪の話です。笑笑)
どうなるのか、先の読めない展開。
娘の事件を中心としながら、出会いと別れ、人生を描いた傑作。
事件も人生もそんな単純ではない。
異文化の交流。
保守とリベラル。
必要とされたいと思いながら、行動に移すもののなかなかうまくいかない...
心温まる新たな出会い。
シングルマザーのヴィルジニー (カミーユ・コッタン/Camille Cottin) と娘のマヤ (リル・シャウバウ/Lilou Siauvaud) 。
Sammi Smith (サミー・スミス) のカントリーの名曲“Help Me Make It Though The Night”をバックに、ビル、ヴィルジニー、マヤがリビングで踊る姿は、ハイライトの一つ。満たされた気持ちでいっぱい。
譲れない一線。
疑似家族の崩壊。
ビルの覚悟と選択。
ずっしりつらい。
マヤ役のリル・シャウバウちゃんは、ずっとかわいい。笑
サッカーの熱烈なファンであるマヤ。マルセイユ戦の観戦が決まったとき、喜びを爆発させる姿が大好き。笑笑
マルセイユが世界最高のチームであることをビルに伝えるシーンで、“パイエ, トヴァン, サカイ” と、チームの象徴として、酒井宏樹を選んでくれたのが、日本人として単純にうれしい!!
ビルとマヤ、ステキな関係が築けていたからこそ、別れのシーンがホントにつらい...
人生は冷酷です。
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