昨日、出勤すると事務所が騒々しい…
アルコールチェッカーの前で一人のドライバーが係長に「六時間以上空いてるのに」
すぐにピンと来ました。
貨物自動車運送事業輸送安全規則によりトラック、タクシー、バス等のドライバーは始業時と終業時の点呼の際にアルコールチェッカーによる検査を義務付けられています。
大型トラックやバスの飲酒運転による大事故が後を絶たないことが原因です。
このドライバーは以前にも基準値以下でしたが前歴があり、いわゆるリーチの状態なので必死です。
今までに数人のドライバーがアルコールチェックにより解雇(クビ)されているのを回りの誰もが知っていますし、勿論コイツも分かっています。
「後日、処分は連絡するからアルコール抜けたら帰れ」
帰らされたら解雇間違いなしです。
ですからコイツも必死に言い訳を始めました…
「勤務時間が長いから、飲んでも抜けへん!」
定年まであと数年のベテランで家族も居て可哀想?かもしれませんが仕方ありません。
この不景気な世の中です。このドライバーが事故でも起こしたら会社が危機に晒されますし、しいては全社員の生活が脅かされます。
自宅のローンがあるヤツ、子供が産まれたばかりのヤツ、親の面倒見てるヤツ、奥さんが入院してるヤツ…何らかの負担を抱えて生活してるんです。
万が一飲酒運転で事故を起こしてもコイツ一人の問題じゃないんです。
必死の抵抗も虚しく、部長まで出てきて「業務命令や!」
舌打ちしながら事務所を出ていくバカに同情の余地もありません。
あんたはトラック乗り向いてなかったんや。お疲れさん
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