今回は行政書士試験に合格するためのヒントの各論、第2弾です
テーマは「試験範囲の広さ」
市販で売られているテキストで学習しているのになかなか点数が取れない・・・
そんな悩みを抱えている受験生は、この試験範囲の広さを見誤っているのかもしれません
想像しているよりも試験範囲が広いということは、想像しているよりも難しいということでもあります
実際の試験範囲がどれくらいのものなのかをわかりやすく解説していくことにしましょう
試験科目
まずは確認がてら行政書士試験の試験科目を見てみましょう。
基礎法学
憲法
行政法
民法
商法
基礎知識
大きく分類するとこの6科目が試験科目となります
補足になりますが、令和5年度まで試験科目となっていた「一般知識等」の科目は、令和6年度の試験から「基礎知識」という名称に変わります
若干その内容も変更になっていて、行政書士法等業務関連諸法令が新たに基礎知識の中に組み込まれることになりますので、再受験の方は必ずチェックしておくようにしてください。
実際のボリューム
6科目というのは、資格試験の中では特に多い科目数というわけではありません。
社労士では10科目ほどありますからね
問題はその6科目の実際のボリュームの方です。
これが想像しているよりも大きい、つまり範囲が広いのです
ここで、ざっくりではありますが、実際にはどれくらいのボリューム感なのかをまとめておくことにします。
市販されているその科目の専門書をもとに算出していますが、私の感覚も含まれているので、その点はご了承ください
(単位の1冊は約3〜400ページ程です)
憲法 2冊
行政法 2〜3冊
民法 5〜7冊
商法 2冊
基礎法学と基礎知識については、細かい法令の集合なので、ここでは割愛しています
憲法は人権と統治で各1冊、行政法は総論と救済法と地方自治法で3冊、民法は編ごとに5冊、商法では会社法とその他で2冊と算出しています
行政法は総論と救済法をまとめていることがありますし、民法では編の中でさらに分けられることも多いので、その点を踏まえて幅を持たせています。
ざっと、11〜14冊分の範囲がこの4科目に詰まっていることになります
試験範囲の広さを意識して
もちろん、この11〜14冊全てをしっかり学習をしないといけないわけではありません
試験で狙われやすい論点、ポイントなどが存在するからです。
そこを各予備校がうまくテキストにまとめ上げてくれているからこそ、そこまで絶望的なページ数になっていないんですね
ただ、実際の試験範囲は相当広いわけですから、テキスト以外から出題されることも決して珍しいことではありません。
というか、行政書士試験ではそういう類の問題がよく出題されます。
ですので、意識してほしいことがあります。
・テキスト内容はその法律の基礎の基礎
・テキスト以外からの出題は当たり前
・差がつくのは結局テキスト部分
とにかく行政書士試験用のテキストを完璧にしましょう
過去問で出題されているのにテキストにない・・・
そんな時はその問題だけ覚えておけば十分です。
(ものによっては覚えなくてもいいような捨て問もあります)
完璧にしようとすると、実際に11〜14冊分の知識を入れなければならなくなってしまいますし、何より非効率になってしまいます。
絶対に深入りは禁物です