社労士試験における各科目のあれこれを語るコラムの第7弾は「国民年金法」です。
主観を大いに交えた、軽い読み物記事ですので、気楽に読んでください
順番が逆!?
社会保険労務士試験の社会保険科目では、「健康保険法」「国民年金法」「厚生年金法」の順番に学習することになると思います
予備校のテキストでも、市販テキストでもこの順番になっているのではないでしょうか。
ただ、社労士試験の本試験ではこの順番が違っていて、「健康保険法」「厚生年金法」「国民年金法」の順になっています。
国民年金法と厚生年金法が逆になっているんですね
学習をする上では国民年金法を厚生年金法よりも先にした方が理解しやすいから、という配慮によるものなのでしょう。
そして、私も国民年金法を厚生年金法より先に学ぶ方がいいと思っています
とはいえ、学習した科目と実際の試験科目の順番が違っていると違和感があるものです
本試験では「厚生年金法が先にある」と意識しておいた方がいいでしょう。
細かい話なんですけどね
予備校講師と受験生の温度差
先ほども書いたように、国民年金法は選択式・択一式ともに最終科目になっています
つまり、スタミナ切れを起こしている状態で取り組まなければならない科目であるということです
特に択一式では3時間半の最後の科目ということもあって、集中力が切れている状態になっているはずです
こうなってくると、普段はなんでもなく解けるような問題で読み間違いをしたり凡ミスをしたりしやすくなるんですね
実際に私も国民年金法で凡ミスした問題が2問ありました・・・
スタミナや集中力が切れるということはそういうことです
また、年金法は基本を理解しているかどうかで難易度が大きく変わる科目でもあります。
勉強不足や応用問題に偏った学習で基本をおろそかにしていると、なかなか点数が稼げない科目だということです
予備校講師はその基本について理解しているものとしてその年の本試験の難易度を決めたりするのですが、特に国民年金法の温度差が大きくなっている印象を受けます。
予備校講師は易しいと判断していても、実際の平均点はかなり低かった・・・
ということが、私の受けた令和4年度試験ではありました
スタミナ切れでやらなければならない科目であること、そして、基本的な事項がそもそも多くわかりにくいことが、予備校講師と受験生との温度差を大きくしているのだと思います
国民年金法は比較的簡単な科目・・・
という意見はあまり鵜呑みにしない方がいいです
国民年金法の勉強法
基本的な論点の問題が多いのですが、最近は事例問題も多く、少しひねられている印象があります
ですので、国民年金法で高得点を目指すというのはなかなか難しいかもしれません。
それでも基本事項、つまりテキストに書かれている部分の正確な理解は必須です
これは厚生年金法の理解にも直結するところなので、多少時間をかけてでもじっくり取り組むべきでしょう
また、横断学習などとも言われますが、厚生年金法と比較しながらの学習も有効です。
2周目以降は常に厚生年金法と対比させて理解を深めていくようにするといいかもしれません