今日は資格試験と肩書きについてのお話です
受験生であれば知っているような内容かもしれませんが、一般的には意外によく知られていない部分だったりするので簡単に解説していきたいと思います
合格だけではダメ!?
Aさんは行政書士試験に挑戦し、合格することができました
少しでも早く行政書士として働きたかったAさんは、合格直後に名刺に『行政書士』の肩書をつけることに
・・・はい、アウト〜
行政書士と名乗るためには、合格だけではダメなのです
合格後、色々な書類を書いて提出した上で「登録」を受けなければなりません
(登録にかかる費用もなかなかの金額だったりします)
自己紹介文や名刺に『行政書士』と書かれていれば、その人は「試験に合格して登録をしている人」ということになります。
ほとんどの資格で登録が必要
行政書士を例に出しましたが、他の資格でもほとんどの場合「登録」が必要になります。
弁護士として活動するためには登録しなければなりません。
登録するときには弁護士会というものを経由して日弁連に登録請求することになるので、弁護士は必ず「〜弁護士会所属」になります
人気の資格、宅建士も登録しないと名乗れません。
また、登録の要件として「実務経験」が課されていることもあります。
この場合は登録前に実務の経験をつむか、それに代わるものを修了するかした上で登録することになります
私が持っている資格試験で登録が不要なのはFP技能士くらいです
FP技能士は登録というものがないので、合格後にすぐ名乗ることができます。
ですので、私の肩書きの1つに「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」があることになります
登録しない人もいる
試験に合格したのに、登録をしない人もいます。
登録が義務になっているわけではないので、当然といえば当然ですが・・・
かくいう私も宅建士や管理業務主任者などは登録していません
仕事ですぐに使う場合でなければ、焦って登録する必要がないのも事実です
登録費用と登録後のランニングコストも結構な額になりますし・・・
国家試験の場合、一度合格してしまえばその効果は一生続きます。
自分の好きなタイミングで登録することができるんです
必要に応じて登録できるというのは、合格者ならではの特権かもしれません