今回は社労士試験のテキストの比較をしてみます!
市販されているテキストのうち、実際に私が使用したLECとTACの一冊本に絞って解説していきますので、テキスト選びをしている方は是非参考にしてみてください
ただ比較するだけでは面白くないと思うので、私の本音をガッツリ盛り込んで忖度なしの比較をしていきたいと思います
※ 記事を最新版にアップデートしました!
LECのテキスト
LECが出版している宅建士試験のテキストは『出る順社労士 必修基本書』です。
私が実際にメインで使っていたテキストになります
【ざっくり評価(5が最高)】
情報量・・・5
読みやすさ・・・3
使いやすさ・・・4
このテキストで合格を勝ち取ったようなものですので最高評価をつけたいところですが、厳しくジャッジしました
メリット
一冊本の中ではいちばんの情報量です。
このテキストに載っていないものであれば捨て問の扱いでもいいかなと思うくらい、試験で出そうな部分がカバーされています。
条文がそのまま載っているので、選択式の穴埋め対策にも役立ちます。
というのも、条文をわかりやすく崩してあるテキストだと選択式で条文の穴埋めが出題された時に対応できなくなるからです。
デメリット
図表がかなり少ないことや、条文をそのままの形で載せていることから、初学者や独学者にとっては読みにくいと感じると思います。
そのため、自分で余白に図を書いたりしながら整理しないと知識がなかなか定着しません。
カラーではなく2色刷なので、ちょっと堅苦しいイメージです。
文字の多さと相まって、初学者はとっつきにくい印象を持つと思います。
TACのテキスト
【ざっくり評価(5が最高)】
情報量・・・4
読みやすさ・・・3
使いやすさ・・・2
売り上げ1位のテキストとのことだったので、このテキストを使っている受験生と知識差が生まれるのを嫌って用意した経緯があります
ただ、LECの方が自分には合っていたため、2周読んだくらいで終わらせました。
メリット
フルカラーなので見やすくなっています。
レイアウトもLECより整っている印象です。
このシリーズはFPや行政書士でもありますが、それらと比べると社労士のテキストはしっかりと情報が載っている印象です。
表紙とは裏腹に、割と正統派なテキストに仕上がっています。
デメリット
情報量は多めですが、論点がずれている部分を強調している印象です。
大事な部分が「注釈」として左右の部分に書いてあるなんてことも・・・
注釈を確認しながら読み進めるのはなかなか大変です。
ちなみに令和4年度の選択式問題では、この注釈の部分から出題されています。
(令和5年版は本文にしたみたいですが・・・)
索引が少し使いにくいです。
科目ごとに索引があるというのも面倒ですし、索引にある項目が少なめで、調べたいものが索引で見つからないなんてこともあります。
問題集とのリンクが極端に悪い気がします。
LECであれば、過去問題集を見るとテキストの該当ページが書いてあります。
こういうものがTACの問題集にはないので、テキストに戻って確認するまでに時間がかかってしまいます。
あとがき
ちょっとTACに厳しい評価になってしまいましたが、TACのテキストでも合格レベルに達することは可能だと思います
1冊本にするためには情報量を絞らないといけません。
この点、著者が色々と試行錯誤しているのが伝わってきます。
どの1冊本も理由づけが不足している印象があるので、自分で細かい部分を「考える」ような学習をしましょう!