お久しぶりにございます。
イッヌに深夜何度も起こされなくなって、それはそれはよく眠っております。
体力回復とともに、悲しい喪失感が薄れてゆくといいな・・・
本を読む気力は比較的早く回復していたのですが、文章を書く気力まではなかなか至りませんでした。
でも、やっと!!
書く気力を奮い立たせてくれたのがこれ
江藤新平!!
推しってすごいよ。萌えってすごいよ。
人類を救うよ。
これは「紙魚の手帖」という雑誌に掲載されていた伊吹亜門さんの読み切り短編なのだけど、まさかまたこの人たちに会えるとは思わなかった。
江藤新平と、鹿野師光コンビ。
時は明治5年、江藤新平は司法卿としてかなーり精力的に突き進んでいる時で、鹿野師光は司法省権中判事として江藤の護衛役をやっている頃です。
『刀と傘』シリーズに連なる一編ですね。
まあ、主人公は江藤じゃなくて鹿野の方なので、江藤はあんまり出ないんだな。
でもなんか、江藤が自信たっぷりにイバりくさってる(※褒め言葉)中で、鹿野のことだけは一目置いてるっていう関係性が良いのだよな。
結局、フラれるんだけどね。江藤が鹿野に・・・
この短編は思い出話から始まって、舞台が尊皇攘夷ムーブメント真っ只中の幕末・文久三年に飛ぶのが良かったです。
テーマは、仇討
詳しく言うとネタバレになるので避けますが、誰が誰を嵌めようとしている?というところから謎解きするミステリーでした。
宴席のお料理が出てくるんですけど、その美味しそうなことと言ったら。飯テロかー
謎解き終わり、文久三年の世情にしてはほのぼの系で締めたな、と思っていたところ、それでは終わらなかったー!
明治の世の中は、幕末に負けず劣らず物騒です。
非情なようでいて、慈悲の心を垣間見せる江藤新平が素敵
・・・と思っていたら、
まんまと人の気持ちを利用して己の峻厳な理想に突き進むカミソリ人間、江藤キミはやっぱり江藤だったよ!!
〜おまけ〜
メリーチョコレートのTSUWAMONOシリーズより、伊達政宗バージョン。かっこよ!
右下の黄色いチョコは、忠臣・片倉小十郎をイメージしているそうです。
遺された御犬様は我知らずのんびり。
この太々しいところが、長生きの秘訣なのかもしれない。