鎌倉怪談 | あだちたろうのパラノイアな本棚

あだちたろうのパラノイアな本棚

読書感想文、映画感想、日々のつぶやきなどなど。ジャンルにこだわりはありませんが、何故かスリルショックサスペンスが多め。

テーマ:

 

 

鎌倉に怪現象が

起きないわけがないな!

 

・・・と、いささか偏見めいたことを言ってしまいました。

だって今の大河ドラマ見てたって、血で血を洗う争い。そして正々堂々の戦じゃなくて、騙し騙され、裏切り裏切られのドロドロの世界。

さぞかし怨念も溜まっていようかとドクロ

 

この本は、人から聞いた実話をショートショートっぽく書きとめていったような形式で、「こんなものを見た」「こんな体験をした」で基本的には終わります。だからどうした、と言いたくもなりますが・・・

 

しかしこれ、具体的な地名を上げつつ、こっち方面からこう行った場合の心霊スポットはココとか、ガイドブック的になっていて、これ一冊持って心霊スポット巡りができるのでは・・・

 

しないけど!!魂

 

わたしははるか昔、東京の大学に通っていたので、学生時代にふと思い立って鎌倉散策に一人で行ったことがあります。

 

電車で行って、その辺の観光案内とかパンフレットとかをもらって適当にまわったのだったかなあ。何せインターネットも携帯電話もない時代なので。

 

具体的にはどこを周ってたのか忘れたけど、散策中に近くに住んでるという見知らぬおじさんに話しかけられて、なんとなく見どころを案内してもらうことになったのです。

(今思うと一種のナンパだったのでは・・・?)

 

で、なんか小さな石像が祀ってあるやぐらみたいなところ(名前忘れたけど有名なとこだった)に差し掛かった時に、

 

「この少し上にあるから見てらっしゃい。僕は行かないけどね、近づきたくないから」

 

って言われたのです。

 

何があるんだろうなーと思いつつ、わたしは何事もなく一人で行ってやぐらを見てきたのですけど、おじさん何を嫌がってたんだろう。

どうしても場所が思い出せない・・・あせる

 

 

ちなみに、ですな。

 

本の中では実にいろんなところにこの世ならざるモノが出没しているのですが、本当にヤバいところを挙げると、

 

  • 腹切りやぐら
  • 稲村ヶ崎
  • 名越切通り

 

だそうですよドクロ

 

あとは小坪トンネルがレジェンド級だそうですね。

 

小坪トンネルは川端康成の『無言』という小説でも、怪現象があるトンネルということで登場しています。

 

 

特に腹切りやぐらは、本の中でも何度も何度も言及されています。遭遇率高く、遭遇した場合の危険度も高いみたいで。

 

 

でもねー行くよねー見てみたいですよねー

 

行っちまったよ!去年・・・(上の写真)

 

幸いなことに、何事も起こらなかったです。

この写真は、立ち入り禁止ロープが張ってある手前から撮ったので、これ以上先には行けないのですが、以前はハイキングコースとしてこの階段を登って行けたんでしょうね。

でも、ハイキングコースでまさに背筋が凍る体験をした話も載っていたので、行かない方がいいのかも魂

 

本に出てくる鎌倉怪談の特徴は、

集団

っていうこと。

 

普通、霊は一人とかの単位で見ると思うんだけど、鎌倉霊はどうやら集団で出るんですよねえ。女たちが大勢泣き叫びながらついてくるとか、道の脇を坊さんが列をなして通って行ったとか。

 

スケールが違うわね・・・ガーン

 

あ、一つだけ、体験してみたい!っていう怪現象があった。

 

『走り武者』っていう話なんですけど。

 

夜になると小町通りを、海側から鶴岡八幡宮に向かって武者がダッシュしていくんですって。

この武者らは丸に太い横線が一本という家紋を掲げている。

 

新田義貞じゃん!

 

これは見たいわー

鎌倉在住の人の話によると、

「大体五月に見えるんですよ」

とのこと。

ちなみに北条方の武者は?というと、それは見たことがないんですって。新田軍だけだそうです。

 

なんでかな???

 

普通、敗れて滅亡した北条の恨みがこもってそうだけど?

 

ていうか新田軍は何がしたくて令和の世になってもダッシュしてるんだ・・・

 

トレーニングか?

 

なんか新田義貞がいかにもやりそうな感じがして、微笑ましいエピソードでした笑

 

・・・いややっぱ怖いわ!魂

 

 

おやつ。

ソフール好きなんですよ。

期間限定のぶどう味、食べてみましたが濃厚で美味しいです。